朝鮮中央通信は6日、「小細工を弄するな」というタイトルで以下のような論評を配信した。

日本がまたもや、無分別に振舞っている。

先日、河野外相と参議院議長なる者がいわゆる非核化と「拉致問題」について、でたらめに語った。

これに先立った安倍首相の「費用分担」、「首脳会談実現」などいう欺瞞と一脈相通ずる今回の妄言は、朝鮮半島問題になんとしても介入しようとする日本の不安な内心を表している。

だからといって、どん底に落ちた日本の境遇が変わるだろうか。

　周知のように、いま日本は朝鮮半島と地域の平和と安全保障のための対話と協力プロセスに唯一名刺も出せない恥をかいている。

日が経つにつれ対話の雰囲気に水を差し混乱だけをつくる日本なので、日本に対する国際社会の視線もまた日々厳しくなっている。

　一言で、日本は行く先々でのけ者にされ、冷遇を受ける史上最悪の困惑した状況に陥っている。

これに極度にあわてふためくあまり、さまざまな妄言で人々の注意を引いてみようとしているのである。

島国が瀕した哀れな境遇は全て、時代錯誤の対朝鮮圧力一辺倒政策が招いたものである。

　大勢から離れて旧態依然の対朝鮮敵視基調をそのまま維持しておいて、どうして、われわれと対座することができ、日々ひどくなる「疎外」現象から脱することができようか。

　にもかかわらず、日本はすでに解決済みの「拉致問題」を執拗に持ち出し、反朝鮮敵対機運を鼓吹することにより、みずからの運命をさらに抜き差しならぬ窮地へ追い込んでいる。

　他者がみな飛び降りる対決の船に独り残って朝鮮半島の緊張激化、情勢悪化の櫓を熱心に漕いでいく島国の有様は実に笑止千万である。

外信までが「日本は朝鮮半島問題の討議で確かに２部類の国家へと追出された」と嘲笑するに至っている。

　こんにち、日本がわが国家になすべき最優先の法律的・道徳的義務は、過去の血なまぐさい侵略犯罪に対する誠実な反省と痛切な謝罪、徹底的な賠償である。

　日本がいくら大勢の流れに加わろうと術策を弄しても、罪悪で満ちる過去をきれいに一掃するまでは、現在の哀れな境遇から絶対に脱することができない。

（了）