朝鮮最高人民会議第14期第1回会議の第1日会議が11日、平壌の万寿台議事堂で行われた。
12日、朝鮮中央通信が詳細を報じた。
会議では、1.朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長の選挙、2.朝鮮民主主義人民共和国国家指導機関の選挙、3.朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法を修正、補充することについて、4.朝鮮民主主義人民共和国のチュチェ107(2018)年国家予算執行の決算とチュチェ108(2019)年国家予算について討議された。
会議では朝鮮労働党の金正恩委員長を参加者の絶対的な支持と賛同の下に、朝鮮国務委員会委員長に推戴した。
会議では、第2議案が討議され、国務委員会及び最高人民会議常任委員会、内閣のメンバーが選出された。
国務委員会は、新設の第1副委員長に崔竜海副委員長が就任し、朴奉珠副委員長は再選された。
委員には、金才竜首相、李万建党政治局員、金秀吉軍総政治局長、努光鉄人民武力相(国防相)、崔善姫外務次官が新たに選出された。
最高人民会議常任委員会は、1998年から委員長を務めてきた金永南氏に代わって崔竜海氏が委員長に選出され、楊亨燮副委員長が解任されて太宗秀氏(前金日成総合大学総長兼高等教育相)が就任した。
金永大副委員長(朝鮮社会民主党委員長)は留任。
最高人民会議議長は、崔泰福氏から朴泰成党副委員長になり、2人の副議長も交代した。
首相には、これまで慈江道党委員会委員長を務め、10日の朝鮮労働党中央委員会第7期第4回総会で政治局員になった金才竜氏が選出された。
内閣のメンバーは、李容浩外相をはじめほとんどが留任したが、船舶工業省が新設され、国土環境保護相が国務委員会山林政策監督局長兼任となり、金日成総合大学総長兼高等教育相が金日成総合大学総長兼党指導委員会委員長・教育委員会高等教育相に改められた。
この他に、最高人民会議法制委員会の崔富一委員長、同予算委員会の呉秀容委員長、同外交委員会の李洙墉委員長、中央検察所の金明吉所長、中央裁判所の姜潤石所長は各々再選された。
最高人民会議では、第14期代議員資格審査委員会の報告が行われ、第14期代議員選挙で当選した全てのメンバーが最高人民会議代議員としての資格があることを確認した。
最高人民会議代議員には、工場、企業の労働者が16.2%、協同農場員が9.6%、祖国防衛と社会主義建設のための各部門で偉勲を立てている軍人が17.2%である。
また、党と政権機関、行政・経済機関、勤労者団体、科学、教育、保健医療、スポーツ、文学・芸術、出版・報道部門など各部門の活動家がおり、在日本朝鮮人総聯合会とその傘下団体の活動家もいる。
代議員の年齢は39歳以下が4.8%、40歳から59歳までが63.9%、60歳以上が31.3%であり、女性は17.6%である。
会議では、第3議案の朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法を修正、補充することに関する最高人民会議の法令を採択した。
会議では、第4議案である最高人民会議の決定「朝鮮民主主義人民共和国のチュチェ107(2018)年国家予算執行の決算を承認することについて」と最高人民会議の法令「朝鮮民主主義人民共和国のチュチェ108(2019)年国家予算について」が採択された。
最高人民会議第14期第1回会議は続く。
(了)
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