朝鮮民主主義人民共和国のアジア太平洋平和委員会スポークスマンは6月2日、日本の河野太郎外相が先月末の静岡における講演で妄言を吐いたとして、朝鮮中央通信社の記者の質問に次のように答えた。
(以下全文)
先日、日本の外相・河野は静岡での講演会で「北朝鮮が正しい決断をすれば国際社会の制裁が解かれる」だの、「制裁を回避する3つの穴を塞ぐことで」誰それの「決断を促す」だのと、おこがましくもまるで自分たちがわれわれの生死与奪権を握っているかのような妄想を吐いた。
いったい誰の手に誰の首根っこがつかまれているからといって、惨めな自分の境遇も知らずにほざいているのか。
われわれは、世の中の万物を穴銭から眺める島国・守銭奴の狭隘な眼目と恥知らずの俗物根性にうんざりしていて久しい。
日本の地にいくら人物がいないにしても、イタチのようにほざく言葉はすべて軽薄で目障りな河野ごとき低質人間が、外相の帽子をかぶって奔走しているのだから情けない限りである。
暗い洞窟の中に閉じこもって、こそこそと動き回りながら生きなければならないネズミのような河野が、明るい世の中と外交すると大騒ぎしているのだから、日本が国際社会と朝鮮半島問題で冷や飯を食わされ疎外されているとしても不思議ではない。
「正しい判断」と「決断」について言うならば、それは他でもないわれわれが日本に対して言う言葉である。
島国の運命が岐路に立たされている今こそ、安倍一味がどのような道を選択するかについて正しい判断をしなければならない時であり、過去の罪悪をきれいに清算し新しい歴史を記していく決断を下さなければならない時である。
しかし、振る舞いを見ていると、日本が正気に戻るには、まだ遠い道のりを歩かなければならないようである。
わが国に対し天下のすべての悪行をはたらいておきながら、平然と「前提条件なしの首脳会談開催」を云々する安倍一味の面の皮は熊足の裏のように厚いようである。
安倍は、あたかも日本政府の対朝鮮交渉方針が変更されたかのように宣伝し、執拗に平壌の門を叩いているが、ボスの手足となり「制裁強化」を叫んでいる河野の妄言が物語っているように、わが国に対する敵視政策は何一つ変わっていない。
ずる賢い下心を捨てなければ、いくら関係改善について叫んでも口が痛くなるだけである。
日本当局に忠告するが、「正しい判断」だの、「決断」だのと言いながら、無礼で分不相応に立ち回る前に、自分の体重がどのぐらい減ったのか、秤にかけてみてから無駄口を叩くことである。
過去、わが民族に犯した罪悪から清算する考えもせず、汚らしい銭袋を振りながら、不埒に立ち回る限り、「日の沈む国」、「沈没する国」の境遇から永遠に抜け出すことができないということを肝に銘じるべきである。
(了)
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