朝米実務交渉の代表を務める、金明吉(キム・ミョンギル)朝鮮外務省巡回大使が19日、次のような談話を発表した。
(以下全文)
私はトランプ米国大統領が「リビア式核放棄」方式の不当性を指摘して朝米関係改善のための「新しい方法」を主張したという報道を、興味をもって読んだ。
朝米実務交渉のわが方の首席代表として私は、時代的にひどく古びた枠に執着しすべてのことに接していた厄介者がアメリカ行政府内から消えただけに、これからはより実用的な観点に立って朝米関係に接近すべきだというトランプ大統領の賢明な政治的決断を歓迎する。
優柔不断で、思考が硬直した前アメリカ行政府が、今権力の座についていたなら、疑う余地もなく朝鮮半島に統制不可能な状況が醸成されたであろうし、これがアメリカの安全保障に直接的な脅威となるこということは誰も否認できないだろう。
トランプ大統領が言及した「新しい方法」にどのような意味が含まれているのか、その内容を私としてはすべて知ることはできないが、朝米双方が互いに相手に対する信頼を築き、実現可能なことからひとつずつ段階的に解決していくのが最上の選択であるという趣旨ではないだろうか。
発言内容の深さを離れて、古い方法では明らかに駄目だということを知り、新しい対案でやってみようとする政治的決断は、これまでの米国執権者らが考えもしなかったし、またすることもできなかったトランプ大統領特有の政治感覚と気質の表れもあると思う。
私は、米国側が今後行なわれる朝米交渉にまともな計算法を持って出てくると期待するとともに、その結果について楽観したい。
(了)
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