朝鮮外務省スポークスマンは6日、ストックホルムで5日に行われた朝米実務協議が決裂したことと関連し、次のような談話を発表した。
(以下全文)
朝米間の合意に基づいてスウェーデンのストックホルムで4日の予備接触に続き、5日に朝米実務協議が行われた。
われわれは最近、米国側が「新しい方法」と「創意的な解決策」に基づいた対話の準備ができたというシグナルを再三送り、協議の開催を執拗に要請してきたことで、米国側が正しい思考と行動をするであろうとの期待と楽観を持って協議に臨んだ。
しかし、実際に協議の場に現れて示した米国側代表の旧態依然とした態度は、われわれの期待があまりにもばかげた希望であったと感じさせ、果たして米国が対話で問題を解決する立場を持っているのかという疑問を増幅させた。
米国側は今回の協議で、自分たちは新しい風呂敷を持ってきたのはないというふうに既存の立場に固執し、何の打算や保証もなしに連続的で集中的な協議が必要であるという漠然とした主張だけを繰り返した。
米国は、今回の協議のために何の準備もせず、国内政治日程に朝米対話を盗用しようとする政治目的を追求しようとした。
これと関連して、わが方の協議代表(金明吉巡回大使)は記者会見を開き、今回の協議に関するわれわれの原則的な立場を明らかにした。
事実がこうであるにもかかわらず、米国はわが代表団の記者会見が協議の内容と精神を正確に反映していないだの、朝鮮側と良い議論を行っただのと世論をミスリードしている。
期待が大きいほど、失望はより大きいものだ。
われわれは今回の協議を通じて、米国が朝米関係を改善しようとする政治的意志を持っておらず、唯一自分たち党利党略のために朝米関係を悪用しようとするのではないかという考えを持つようになった。
米国が今回の協議で、双方が2週間後に会う意向であると事実と全く根拠のないことを流しているが、板門店首脳会談(6月30日)から99日が過ぎた今日まで何も考案できなかった彼らが2週間という時間内にわれわれの期待と全世界の関心に呼応する代案を持ってくるはずがない。
米国がわが国家の安全を脅かし、わが人民の生存権と発展権を阻害する対朝鮮敵視政策を完全かつ不可逆的に撤回するための実際の措置を取る前には、今回のような鼻持ちならない協議を行う意欲はない。
われわれは既に、米国が新しい計算法と縁のない古びたシナリオを再びいじくるなら、朝米間の交渉はそれで幕を下ろすことになり得るということを宣明したことがある。
われわれが問題解決の方途を米国側に明白に示した以上、今後朝米対話の運命は米国の態度に懸かっており、その期限は今年の末までだ。
(了)
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