コリアニュース №830(2019.11.19)
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朝鮮外務省顧問:「米国がわれわれとの対話の綱を放したくないなら、敵視政策から撤回すべきだ」

朝鮮外務省の金桂官顧問が18日、次のような談話を発表した。

(以下全文) 私は、17日にトランプ大統領がツイッターに載せた文を見ながら、新たな朝米首脳会談を示唆する意味だと解釈した。

昨年6月から、朝米間では首脳の対面と会談が3回行われたが、朝米関係において特に改善したことはなく、今も米国は朝鮮半島問題で何か進展があるかのような雰囲気だけをつくり、自らに有利な時間稼ぎだけを追求している。

われわれは、われわれに無益なそのような会談には興味を持たない。

われわれは、何も得ることがないまま、これ以上米大統領に自慢の材料を与えないだろうし、すでにトランプ大統領が自らの治績として自負する成果に値する対価も受け取らなければならない。

米国が真にわれわれとの対話の綱を放したくないなら、われわれを敵と見なす敵視政策から撤回する決断を下すべきだ。

(了)

朝鮮亜太委員長 「米国は対朝鮮敵視政策を撤回するまで非核化交渉を夢見てはならない」

朝鮮アジア太平洋平和委員会の金英哲委員長は18日、次のような談話を発表した。

(以下全文) 17日、米国防長官は南朝鮮との連合空中訓練を延期することを決めたとし、米国が「善意の措置」を講じたことに対して北朝鮮も「相応の誠意」を示し、交渉テーブルに条件なしに復帰すべきだと力説した。

米国は、合同軍事演習の延期を誰それに対する「配慮」や「譲歩」として描き、あたかも自らが朝鮮半島の平和と安定に寄与するかのように恩着せがましく振舞っているが、われわれが米国に求めるのは、南朝鮮との合同軍事演習から抜けるか、演習自体を完全に中止しろということである。

合同軍事演習の延期によって、朝鮮半島の平和と安全が保障されるのでもなく、問題解決のための外交的努力に役立つわけでもない。

米国が朝米対話に関心があるなら、どうして対話の相手であるわれわれを冒とくし、圧殺するための反朝鮮「人権騒動」と「制裁圧迫」にそれほどまでにやっきになり執着するのか。

国際社会の観点からは、米国のこのような振舞いが混乱して突拍子もなく不透明に見えるかもしれないが、われわれの目にはすべてがはっきり見える。

米国は、われわれに対する敵対的野心を捨てないまま、年末年始を控えた今を乗り切るために時間稼ぎだけを追求し、狡猾なやり方で画策をしている。

米国は何かにつけて非核化交渉を云々するが、朝鮮半島の核問題の根源である米国の対朝鮮敵視政策が完全かつ不可逆的に撤回されるまでそれについて議論する余地もない。

われわれには急ぐ理由はなく、今のように小ざかしい策を弄している米国と向かい合う考えは全くない。

これからは、米大統領が1年以上も折に触れ自慢してきた治績に対し、一つ一つ相応の対価を払わせるであろう。

非核化交渉の枠内で、朝米関係改善と平和体制樹立のための問題を同時に議論するのではなく、朝米間の信頼構築が先行し、われわれの安全と発展を阻害するあらゆる脅威がすっきり除去された後、非核化問題を議論することができる。

米国は、対朝鮮敵視政策を撤回するまで、非核化交渉の夢も見てはならない。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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