朴正天・朝鮮人民軍総参謀長は4日、次のような談話を発表した(以下全文)。
私は、米大統領が3日、英国で行われたNATO首脳会議の期間、われわれに対する好ましくない発言をしたということを伝え聞いた。
わが武力の最高司令官も、このニュースに非常に不快に接した。
今、この時刻も朝米関係は停戦状態にあり、いかなる偶発的な事件によっても瞬時に全面的な武力衝突へと移る状態になっている。
最近、米国の軍隊は。
わが国家を狙った尋常でない軍事的動きを見せており、われわれはこのような軍事行動が朝鮮民主主義人民共和国の安全に及ぼす影響について分析し対処する準備をしている。
私は、このように危険な軍事的対峙状況の中で、それでも朝米間の物理的激突を阻止する唯一の担保になっているのが朝米首脳間の親交だと思っている。
ところが、今回米大統領が、わが国家を念頭に、前提条件を付けたとはいえ、武力使用の可能性について言及したことに大変失望している。
このような威勢と虚勢的な発言は、まかり間違えば相手の気持ちを大きく損なう。
一つだけははっきり言っておくが、自国が保有した武力を使用するのは米国だけが持っている特権ではない。
米国が朝鮮民主主義人民共和国を相手に軍事行動を強行する場合、われわれがどういう行動で応えるかは、誰もが推測できよう。
もし、米国がわれわれを相手に何らかの武力を使用するなら、われわれもやはり任意の水準で迅速な相応行動に出るという点を明白にしておく。
朝鮮民主主義人民共和国を相手に武力を使用すれば、米国にとってきわめて惨たらしい事態を招くことになるであろう。
(了)
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