朝鮮民主主義人民共和国の崔善姫第1外務次官は5日、次のような談話を発表した(以下全文)。
数日前、NATO首脳会議の期間に再び登場した対朝鮮武力使用という表現は、国際的に大きな波紋を呼び、懸念を抱かせている。
われわれが、よりいっそう気分を悪くしているのは、朝鮮の最高尊厳に対し丁重さを失くし、あえて比喩法をむやみに使ったことである。
これにより、米国と米国人に対するわが人民の憎悪は激浪を起こし、よりいっそう熱くなっている。
既報のように、朝鮮人民軍はこれについて即時、自らの激した立場を明らかにした。
わが外務省もやはり、もっとも鋭敏な時期に不適切に吐き出されたトランプ大統領の発言に不決感を抑えることができない。
トランプ大統領の武力使用発言と比喩的呼称が、にわかに思いがけず飛び出した失言であったなら幸いであるが、意図的にわれわれを狙った計画的挑発なら問題は変わる。
まさに2年前、大洋を隔てて舌戦が行き来した時を連想させる表現を、意図的に再び登場させたとするなら、極めて危険な挑戦となるであろう。
われわれは、武力使用と比喩的呼称が再び登場するかを見守るであろう。
もし、もし、そのような表現が再び登場し、われわれに対する米国の計算された挑発であることが再確認される場合、われわれもやはり米国に対する真っ向からの対応暴言を始めるであろう。
現在のような危機一髪の時に、意図的に対決の雰囲気を増幅させる発言と表現を再び使うなら、本当に老いぼれのもうろくが再び始まったと診断すべきであろう。
わが国務委員長は、トランプ大統領に向かっていまだ何の表現もしていない。
(了)
|