朝鮮中央通信社は、2月2日に次のような論評を発表した。
(以下全文)
先日、日本の首相がわが朝鮮に言い掛かりをつける荒唐無稽な妄言をまたも吐いた。
衆院本会議でわれわれのいわゆる「日本人拉致」を云々し、「私自らが先頭に立ち、関係国と緊密に連携しつつ全力を尽くす」と虚勢を張ったのである。
盗人猛々しいこの鉄面皮な醜態は今、この島国に対するわが人民の敵愾心をさらに沸き返らせている。
日本がこれほど騒ぎ立てる拉致問題はすでに不可逆的に解決されたもので、これ以上論議する余地さえない。
にもかかわらず、日本はこれを政治目的に悪用し、金儲けのテコに利用する一方、鉄面皮に「被害者」を装い、自らが過去に犯した世界最大の国家的な拉致犯罪などの反人倫行為をあくまでも覆い隠そうとしている。
日本が他でもないわが国に対し、あえて拉致問題を取り上げるということ自体、理屈に合わず、これはすなわち、日本のずる賢さ、道徳的低劣さの実証である。
日本の政客らが「北朝鮮による拉致の可能性」を騒ぎ立て言い張っている「被害者」について言うならば、それは、この島国の腐り切った政治風土、世紀末的社会風潮が生んだ行方不明者であり、われわれとは縁もゆかりもない。
われわれに「拉致」されたと言っていた行方不明者たちが自国内で次々と発見されている事実は、日本の反動層が騒ぎ立てる「拉致」云々の荒唐無稽さをいっそう如実に示している。
最悪の拉致犯罪国である日本が拉致問題を喧伝し、国際社会に媚びを売る目的は明白である。
それは、敵対勢力と結託して尊厳あるわが朝鮮の地位をこき下ろし、対朝鮮敵視政策を正当化するとともに、これをきっかけにして世界の面前で「被害者」のまねをし続けることで、過去に犯した反人倫的犯罪、特に世界最大の拉致犯罪の責任から逃れようとするところにある。
日本が卑劣な茶番劇で自らが負った過去の清算義務をうやむやにし回避できると打算しているなら、これほど大きな誤算はないであろう。
過去、数多くの朝鮮の青壮年を誘拐、拉致、強制連行などで、死の戦場と苦役場に駆り出し、20万に及ぶ朝鮮女性たちを性奴隷として連れ去った日本の特大級の拉致犯罪は、いかなる術策を弄しても絶対に覆い隠すことはできない。
日本の反動層は、たわいない拉致問題に執着し愚かに振る舞うのではなく、わが人民に犯した天人共に激怒する反人倫的犯罪を誠実に謝罪し徹底的に賠償すべきである。
(了)
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