朝鮮中央通信は5月13日、日本政府が2021年の外交青書に独島を「日本固有の領土」と明記したことを非難する論評を発表した。
(以下全文)
日本政府は、2021年の外交青書に独島を「日本固有の領土」と再び明記した。
これは、世紀をまたいで続く日本反動層の執拗かつ根深い領土強奪策動の延長であり、絶対に許されることではない。
われわれは、独島が何人も欲することのできない朝鮮民族の神聖な土地であるということを数多くの歴史的事実と資料を通して明白に示してきた。
独島がわれわれの領土であることは、国際社会も認めている事実である。
しかし日本は、地理的・歴史的にはもちろん、法律的見地からしても科学性と合法性がまったくない独島の「領有権」主張を執拗にくり返している。
わが民族と国際社会が糾弾してやまない日本の破廉恥で厚顔無恥な独島の「領有権」主張は、決して認識不足によるものだということはできない。
そこには、独島が「日本の領土」であり、「不法に占拠された」という荒唐無稽な説教で列島全域に好戦的な「領土回復」の雰囲気を醸成し、その中で軍国化を一層促進する一方、大陸再侵略の合法的口実を設けようとする下心が潜んでいる。
現在、日本の反動層は「領土主権展示会」と独島「領有権」主張を込めた教科書などを通じて、国民と次世代に歪曲された歴史観、領土観を植えつけると同時に、侵略思想を露骨に注入している。
その一方で、「島奪還」のための軍事演習と兵力増強にも狂奔している。
血に染まった殺戮と強奪で悪名高き過去の帝国時代・軍国主義時代の復活を夢見る日本が、独島の「領有権」を取り戻すという名分の下で朝鮮半島再侵略を開始し、ひいては本格的な大陸侵攻に突入しないという保証はどこにもない。
日本の独島強奪策動こそ、大陸侵略の発火点を準備するための危険極まりない挑発策動、戦争策動である。
独島は、歴史的にも国際法的にも公認された朝鮮民族の不可分の神聖な領土である。
この厳然たる現実を敢えて変えようとするどのような試みについても絶対に黙過せず、無慈悲な対応で立ち向かうというのが、わが民の揺るぎない意志である。
日本は時代錯誤的な領土野望が招く破局的な結果について熟考すべきである。
(了)
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