朝鮮外務省日本研究所のミン・ギョンム研究員は、6月5日、同省HPに日本政府が作成した今年の「防衛白書」を以下のように批判した。
(全文)
最近、日本が「2021年防衛白書」の草案を作成・提出したのに続き、7月中の閣議で正式決定しようとしている。
日本は自分らの侵略武力増強策動を合理化する「防衛白書」を毎年発表し、そこでもれなく「周辺の脅威」を明記している。
わが国とアジア諸国の人々に計り知れない不幸と苦痛を与えた日本が「周辺の脅威」を云々すること自体まったく道理に合わない。
最近だけでも日本は、「防衛能力強化」という美名の下、陸・海・空はもちろん宇宙の領域にいたるまで、新型地対空誘導弾や無人偵察機の開発、イージス・システムを搭載した新型イージス艦の建造や各種先端級潜水艦の就役、陸上電子戦部隊と航空宇宙作戦部隊の発足など軍事的蠢動を露わにしながら、日本軍国主義の象徴である「旭日旗」を公然と掲げている。
日本の「自衛隊」はすでに、武力の規模や内容、作戦領域において「専守防衛」の外皮をも脱ぎ捨て、名実共に攻撃型に転換した。
日本政府が「2021年防衛白書」の草案で、わが国を「日本の安全に対する重大かつ切迫した脅威」と明記したことは、「周辺の脅威」を極大化し、地域の平和と安全を破壊する主犯としての正体を露わにし、戦争憲法をつくり上げ軍事大国化を促進しようとする凶心の現れである。
厳然たる現実は周辺諸国を脅かす張本人が他ならぬ日本だということを示している。
日本の「防衛白書」は白書ではなく、再侵略の野望を覆い隠し、白黒を覆した黒い文書であると表現するのが的を得ている。
(了)
|