朝鮮中央通信によると、朝鮮民主主義人民共和国外務省の宋日昊大使が15日、朝鮮と日本の首脳(金正日総書記と小泉純一郎首相)による朝日平壌宣言の発表から20年(17日)になるのを前に9が16日に談話を発表した。
(以下全文)
今から20年前に発表された歴史的な朝日平壌宣言は、両国間の忌まわしい過去を清算し、新たな関係が始まり得るという期待と希望を内外に与えた。
われわれは、平壌宣言を朝日関係改善の里程標として重く受け止め、その履行のためにこれまで日本側とさまざまな形の接触と対話、会談を行い、たゆまぬ努力を傾けてきた。
日本が武力で40余年間、朝鮮を占領してわが民族に犯した罪悪について誠実に謝罪し、応分の賠償と補償をした上で、両国の実りある政治的・経済的・文化的関係を樹立するというのが平壌宣言に貫かれた基本精神である。
しかし、日本は朝日関係の性格と本質を否定し、平壌宣言を「拉致・核・ミサイル問題の解決」のためのものに歪曲して終始一貫、自分らの不純な政治目的の実現に悪用した。
日本政府は、解決済みの拉致問題を復活させて罪悪に満ちた歴史は覆い隠し、国内外に反朝鮮の雰囲気を鼓吹することに手段と方法を惜しまず、ありもしないわれわれの「脅威論」を極大化し、それを名分にして侵略的な軍事力を段階的に増強し、地域の平和と安定を深刻に破壊している。
わが国の莫大な人的・物的・精神的富を略奪し、朝鮮民族に前代未聞の不幸と苦痛を与えたにも関わらず、反省どころか、何の罪意識すら感じず、むしろ「被害者」に変身しようとする日本の行為こそ、偽善の極みであると言わざるを得ない。
朝日平壌宣言が発表された時から20年という歳月が流れたが、日本が行ったことは、わが国の自主権と発展権を絞殺する目的の下にあらゆる醜悪な制裁措置を相次いで講じて宣言を白紙に戻し、両国の関係を最悪の対決局面に追い込んだことだけである。
日本政府は、朝日平壌宣言に対する背信的行為の責任から絶対に逃れられない。
われわれは、日本で繰り広げられるあらゆる不当極まりない無分別な反朝鮮、反朝鮮総連策動の一つ一つについてすべて記憶しており、必ず計算する。
今日の朝日関係の形勢が今後、どのような方向に進むのかは全的に日本政府の態度いかんに懸かっている。
(了)
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