朝鮮中央通信社は16日、次のような論評を発表した。
(以下全文)。
日本の反動勢力が反共和国・反朝鮮総聯敵対策動をさらに悪辣に行っている。
今月初め、わが国が正常な兵器開発計画に従って進めた弾道ミサイルの試験発射を、事実と異なる内容で垂れ流し、多くの地域で全国巡視警報システム(Jアラート)を稼動させると同時に、大々的なマスコミ報道を通じて、軍事的緊張感と反共和国世論を流布している。
日本の反動勢力の対朝鮮敵視政策は、米国と南朝鮮の対朝鮮核先制攻撃演習をはじめとする危険極まりない軍事的策動に全面加担し、先頭に立って狂奔することで、より明々白々になっている。
日本は今年の2月と3月、米日「韓」外相会議と合同参謀議長会議で、朝鮮半島周辺で3ヵ国による合同軍事演習を行うことを積極的に提案し、9月30日、朝鮮東海の独島近隣水域で、わが国の潜水艦に対する探知と攻撃を目的とする合同対潜水艦戦訓練に、海上「自衛隊」のイージス駆逐艦「あさひ」を参加させた。
先日、日本の港に戻ろうとしていた米国の原子力空母打撃集団が朝鮮東海に再侵入し、米日「韓」海上合同機動訓練に狂奔したのも、首相である岸田が主人(バイデン米大統領)に息を吹き込んで実現したことが、最近明らかになった。
10月6日にも岸田は南朝鮮当局者に電話をかけ、米国と日本、南朝鮮の反共和国軍事協力強化を要求した。
これだけではない。
日本の反動勢力は、わが国を直接的な目標にして行われた、米国と南朝鮮の大規模合同空中訓練である「ビジレント・ストーム」に、日本列島の一部分を出撃基地として提供することで、何としても対朝鮮侵略策動の片棒を担ごうとする下心を満天下にさらけ出した。
このような日本が、わが国の正常な軍事活動を敢えて「脅威」や「挑発」との言いがかりをつけ、反共和国旋風を巻き起こすことは、まさに破廉恥の極致である。
過去の犯罪を率直に認め、わが人民に謝罪と賠償をする代わりに、わが民族の神聖な領土である独島と全朝鮮半島に対する侵奪の企図を少しも隠そうとしていない。
さらに日本の反動勢力は、朝鮮総聯と幼い朝鮮学校の生徒にまで、威嚇・恐喝の魔の手を深く伸ばしている。
最近、右翼のゴロツキどもをそそのかし、朝鮮総聯の機関と在日朝鮮人に対する卑劣な悪行をくり返えす中、朝鮮学校と生徒たちに行われた脅迫と暴行、暴言事件だけでも12件に及んだ。
特に群馬県のある鉄道駅構内では、「在日朝鮮人を殺せば金を渡す」という内容の悪辣極まりない落書きが発見され、群馬朝鮮初中級学校には「日本で朝鮮人を絶滅させる会 群馬県支部長」の名前で、民族排他主義的内容の怪文書まで届いた。
前世紀の関東大震災の時を彷彿とさせる今日の日本の荒涼として殺気立った風景は、明らかにわが国と朝鮮総聯を抹殺しようとする当局者たちの計画的な策動によって醸成されたもので、われわれに対するさらなる厳重な政治的挑発、何をもってしても正当化できない卑しく汚い反人倫的妄動、政治的暴力行為である。
日本の反動勢力が反共和国、反朝鮮総聯策動に狂奔する目的は他でもない。
日本国民の中にわが国と朝鮮総聯に対する極度の敵対感、恐怖心を吹き込むことで、自らの対朝鮮侵略策動を正当化する一方、軍事大国化を促進するうえで有利な状況をつくろうということである。
われわれはすでに、10月4日に行なった新型の地対地中長距離弾道ミサイルの発射が、今も続く朝鮮半島の不安定な情勢に対処した、敵に送る警告であることを厳粛に宣言した。
この警告が、実際の結果につながるかどうかは、全的に日本をはじめとする敵対勢力の態度如何にかかっている。
わが在日朝鮮人は、不敗の国力をもつわが国の堂々たる海外公民である。
われわれは、朝鮮総聯と在日朝鮮人に対する迫害と弾圧は即、わが国の尊厳と自主権に対する挑戦、蹂躙と見なす。
日本の反動勢力の反共和国・反朝鮮総聯敵対策動は高い代価を払うことになるだろう。
(了)
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