コリアニュース №926(2023.3.6)
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キム・ソンギョン外務省国際機構担当次官が談話を発表

朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省のキム・ソンギョン米国際機構担当次官は4日、次のような談話を発表した。

(以下全文) 最近、米国と南朝鮮は、わが国に反対する脅威的で詭弁的言動と軍事的デモンストレーションで、朝鮮半島地域の情勢を極度の危険水準へとヒートアップさせている。

報道によると、3日、米国と南朝鮮は戦略爆撃機と無人戦闘攻撃機のような、彼らが優勢だと自評する各種戦略装備を動員し、朝鮮西海上空で今年4度目となる合同空中訓練を行った。

これに先立ち、米国と南朝鮮軍部は、わが国に対する核兵器使用を想定した「拡大抑止手段運用演習」を展開し、わが国の「政権末期」を云々する報道文まで発表した。

今この時刻も米国は南朝鮮と連携して、朝鮮民主主義人民共和国の主要総合戦略拠点に対する奇襲攻撃を目的とする、特殊作戦訓練を進めていることを隠していない。

米国と南朝鮮のこのような無責任な緊張激化行為により、朝鮮半島と地域情勢はいま誰も望まない非常に憂慮すべき方向に躊躇なく向かっている。

残念なことに、地球上のいかなる些細な紛争や衝突の危険性に対しても深い関心と憂慮を表明していた国連が、主権国家の「政権末期」まで公言する米国と南朝鮮の明白な主権侵害行為と不穏な火薬の臭いがする武力行動に対しては終始沈黙している。

先日も私は、米国と南朝鮮の憂慮すべき軍事挑発行為には目をつぶり沈黙していた国連事務総長が、それに対応した朝鮮民主主義人民共和国の自衛的反応には「挑発」、「脅威」だと冒涜する極めて不公正で不均衡な態度を取ったことに対し強い遺憾の意を表明した。

侵略的性格が明白な米国と南朝鮮の合同訓練に対する観点と態度は、朝鮮半島の緊張緩和に本当に関心があるのか、問題を解決しようとする上で公正さと客観性、公平性を堅持しているのかを判別できる判断基準になる。

主権国家の「政権末期」のような非現実的で非常に危険な目的を設定し、様々な脅威的で詭弁的な表現まで使って、地域情勢を悪化させている米国と南朝鮮の頻繁な合同訓練こそ、朝鮮半島情勢の悪循環が続いてきた原因を明確に示す生きた証拠となる。

朝鮮半島のように軍事的対峙状況が尖鋭的な地域で、時となく詭弁的な脅威発言と誇示的な軍事行動を続ければ、地域の軍事政治情勢は非常に危険な統制不能状況にさらに近づくことになるだろう。

必要とあらば、いくらでも同じ方式で対応行動が可能であり、そうなれば結果は明々白々となろう。

心から朝鮮半島と北東アジア地域、ひいては世界の平和と安全保障に関心があるなら、無謀な力の対決と敵対的衝突を鼓吹している米国と南朝鮮の反平和的な行為をこれ以上見過ごしてはならない。

国連と国際社会は、朝鮮半島地域の情勢を極度にヒートアップさせ、対決の水位を無責任に引き上げる米国と南朝鮮の挑発的言動と合同軍事演習を直ちに中断することを強く要求すべきである。

これこそがまさに、国際社会が切に望み朝鮮半島と地域の持続可能な緊張緩和を図る第一歩になろう。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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