朝鮮中央通信によると、外務省は19日、一連のメディア声明及び談話を発表した。
(以下全文)
国連駐在朝鮮民主主義人民共和国代表部のメディア声明
公正な国際社会の懸念と反対にもかかわらず、米国は国連舞台で追従勢力を発動して、ありもしない、わが国の「人権問題」を議論する不法非道な謀議を開いた。
国連駐在朝鮮民主主義人民共和国代表部は、米国の卑劣な「人権」騒動をわが国家の尊厳と自主権に対する乱暴な侵害として、厳重な挑戦として評価しながら、断固として糾弾し排撃する。
国連安全保障理事会で当然問題視するべきは、国連憲章を含む公認された国際法を蹂躙し、主権国家に対する侵略を従事し、数多くの罪のない民間人を虐殺した米国の残酷な反人倫的犯罪行為だ。
世界の人々を驚愕させた人権蹂躙行為で国際人権史に最も明確な汚名を残した米国は、誰かの「人権」状況に対して口にすること自体が人権に対する愚弄であり冒涜である。
米国が騒ぐいわゆる「人権擁護」が、世界最大の人権蹂躙国である自己の恥ずべき正体を隠し、自主的な主権国家に対する侵略と制度転覆を追求する内政干渉の道具として悪用されているということは、すでに国際社会によって認識されている。
米国は、わが国の安全を厳重に脅かす侵略的な合同軍事演習と時を同じくして国連の舞台で荒唐無稽な対朝鮮「人権」陰謀劇を演じることで、彼らの「人権」策動が他ならない朝鮮民主主義人民共和国に対する侵略の手引きの手段にすぎないことを自ら証明した。
国連機関は、米国が気に入らない自主的な主権国家にむやみに圧力をかけ、威嚇恐喝する政治的手段として盗用されてはならない。
真の国際平和と安定を保障し、真の人権増進をすすめるためには、国連加盟国が人権分野における政治化、差別化、選択性を全面的に排撃し、「人権」を口実に敢行される米国とその追従勢力の強権と専横に反対し、正義のためにさらに声をいっそう上げなければならない。
米国とその追従勢力の不法非道な「人権」謀略策動を最も強力な手段で抑制しようとする朝鮮民主主義人民共和国の対応意志は徹底的かつ明白だ。
朝鮮民主主義人民共和国は、米国とその追従勢力のあらゆる敵対行為から、わが人民が命のように貴重に思う社会主義制度と真の人民の権利を守るためにあらゆることを尽くすだろう。
金先敬外務次官の談話
17日、国連事務総長はスポークスマンを押し立ててわが国家の正当な自衛権行使にまたもや不当に言い掛かりをつける無責任な言行をした。
私は、朝鮮半島と地域の緊張緩和に役立つどころか、むしろ火に油を注ぐようなグテーレス事務総長の行為を強く糾弾し、全面排撃する。
今回私は、朝鮮半島問題に対する国連事務総長の執拗な偏見に満ちた処事が、単に理解不足、認識不足に起因するものではなく、米国に無鉄砲に追従する生まれつきの屈従心理の発現であるかも知れないという確信を再度持つように至った。
グテーレス事務総長は、国連の首長らしく行動することはできなくても、米国務省の単なる端くれのように振る舞ってはならないであろう。
私は、国連事務総長が朝鮮半島問題に今のように口出しするのではなく、むしろ何も言わずに黙っている方が緊張緩和のためにも、自分自身のためにもよいのではないかと思う。
もし、われわれの重なる忠告にもかかわらず、国連事務総長が引き続き米国の対朝鮮敵視行為に便乗する場合、自身の政治的名声に致命的な汚点を残すようになるであろう。
この機会に私は、朝鮮民主主義人民共和国の合法的な自衛的対応措置を国連安保理の論議のテーブルに上げようとする米国とその追随勢力の不純な試みが感知されていることに対して強い警鐘を鳴らす。
朝鮮外務省チョ・チョルス国際機構局長の談話
17日、国連駐在米国代表なる者が不法非道に招集された国連安保理の謀議の場であえてわれわれに言い掛かりをつける醜態を演じた。
今回、トーマス・グリーンフィールドは真の人権が何か、初歩的な人論が何かも知らず、論理性や健全な思考が完全に欠けた自らの恥ずべき正体をさらけ出した。
正義の国際社会の反対と懸念にもかかわらず、米国がありもしないわれわれの「人権問題」を国連安保理に上程させたこと自体が、国連憲章に対する毀損であり、真の人権に対する愚弄である。
米国が、われわれの「人権状況」がそれほど心配なら、世界で最も反人倫的な対朝鮮制裁の履行にそれほど執着する理由について説明しなければならない。
人権について言うなら、数百、数千万の有色人種が警察の暴圧に押さえつけられて息もろくにできない、米国内の人権蹂躙の実態から国際社会の厳正な審判を受けなければならない。
言い掛かりをつけることがなくなれば決まって、「人権」舞台へ場を移し、わが人民が選択した社会主義制度を揺さぶってみようとするのがまさに、米国の常習的な行動である。
米国は、われわれの重なる警告にもかかわらず、卑劣な反共和国「人権」謀議をこらすことで、人権の代わりに強権を、平和の代わりに戦争を選択した。
米国が「人権」を手段にわが国家を揺さぶってみようとするほど、わが人民の憤怒だけを増幅させるであろうし、それから米国が得るものは不可逆的な安保問題の不安定さのみある。
飽き飽きするこの行為をいつまで続けるかは分からないが、米国は確かに間違ったことを企てている。
トーマス・グリーンフィールドは、「人権擁護」のベールを被って自主的な主権国家に対する内政干渉を事とする米国という実体の手先、下手人にすぎない自らの境遇を嘆くことになるであろう。
(了)
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