朝鮮中央通信によると朝鮮民主主義人民共和国のパク・サンギル外務次官が29日、次のような談話を発表した。
(以下全文)
27日、日本の岸田首相がある集会で、朝日首脳間の関係を築いていくことが大変重要であると発言し、朝日首脳会談の早期実現のために高位級協議を行う意思を明らかにしたという。
われわれは、岸田首相が執権後、機会あるごとに「前提条件の無い日朝首脳会談」を望むという立場を表明してきたことは知ってはいるが、彼がこれを通じて実際に何を得ようとしているのか見当がつかない。
21世紀に入り、二度にわたる朝日首脳会談が行われたが、なぜ両国関係が悪化の一途を辿っているのかを冷静に振り返ってみる必要がある。
現在、日本は「前提条件の無い首脳会談」について言ってはいるが、実際にはすでに解決済みの拉致問題とわが国家の自衛権をめぐり何らかの問題解決を云々し、朝日関係改善の前提条件として掲げている。
日本が何をしようとするのか、何を要求しようとするのかは分からないが、もし他の対案と歴史を変えてみる勇断も無く、先行政権の方式で実現不可能な欲望を解決してみようと試みるのであれば、それは誤算であり、無駄な時間の浪費となるであろう。
過ぎ去った過去にいつまでもしがみついていては、未来に向かって前進することはできない。
万が一日本が過去に囚われず、変化した国際的流れと時代にふさわしく相手をありのまま認める大局的姿勢で新しい決断を下し、関係改善の活路を模索するのであれば、朝日両国が互いに会えない理由はないというのが、わが共和国政府の立場である。
日本は言葉ではなく実践行動で問題解決の意志を示さなければならない。
(了)
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