コリアニュース №955(2023.8.25) |
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外務省スポークスマンが談話発表
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朝鮮中央通信によると、朝鮮民主主義人民共和国外務省のスポークスマンは24日、次のような談話を発表した。
(以下全文)
生命体の起源であり、人類共同の富である海が、核汚染の深刻な危機に直面している。
22日、日本政府は、国際社会の反対と警告にもかかわらず、ついに福島原子力発電所の核汚染水の海洋放流を強行することを決定した。
放射性物質が多量に含まれた汚染水の海洋放流が地球の生態環境を破壊し、人類の生存を脅かす反人倫的な行為であることは、誰も否認できない。
世界で核攻撃を受けた唯一無二の国であり、ビキニ環礁の惨事も体験した日本が、危険極まりない核汚染水の放流がもたらす災害的結果について知らないはずがない。
日本は核汚染水を多核種除去設備で濾過・処理した「きれいな水」と強弁し、国際社会を欺瞞、愚弄しているが、それにトリチウムの他にもセシウム、ストロンチウム、ルテニウムをはじめ、極めて危険な放射性核種が多量に含まれていることは科学的に立証された。
これについては、2017年9月、福島原子力発電所の経営者側である東京電力も認めたことがある。
5月、福島県の沖で取った魚の体内から基準値の180倍に及ぶセシウムが検出され、国際社会の大きな物議をかもした。
日本が世界中の糾弾をものともせず、核汚染水を太平洋に流し込もうとやっきになるのは、それ自体が核汚染水の危険性と災害的結果に対する明白な反証となる。
専門家らが海水の流れが強い福島沿岸に核汚染水が放流される場合、50余日目に太平洋の半分の水域に流れ込むようになり、何年後には全世界の海域に広がり、数千年間も人類に大きな害悪を及ぼすであろうと、懸念の声を高めているのは、決して見過ごす問題ではない。
日本が内外の強力な抗議、反対と警告を無視したまま、ただ費用と労力を抑えられるという日本固有のけち臭い計算法で、何がなんでも核汚染水を海に放流しようとすることこそ、自分らの利己的目的追求のためなら人類に核の災難を被らせることもためらわない反人倫的犯罪行為である。
これがまさに、ともすれば周辺諸国の「核脅威」を言い立て、「核兵器のない世界」を主唱する日本の二重的面貌である。
想像しただけでも背筋が凍る核汚染水の放流は、核戦犯国であり、核主犯である米国とその追随勢力が何らかの「保証」や「担保」を与えるからといって容認される性格の問題ではない。
今、周辺諸国と国際社会は、人類共同の海を核で汚染させようとする日本の厚顔無恥な行為とそれを積極的に庇護する勢力の不純な行為を厳正な視線で注視している。
日本は、人類の生命の安全と将来を重大に脅かす危険極まりない核汚染水の放流を直ちに撤回すべきである。
現在と未来の人類の前に、永遠に許されない反人倫的犯罪行為を行うことによって生じる全ての破局的結果に対する全責任は、日本が負うことになるであろう。
(了)
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強純男(カン・スンナム)国防相が談話発表
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朝鮮中央通信によると、朝鮮民主主義人民共和国の強純男国防相が24日、次のような談話を発表した。
(以下全文)
18日、キャンプデービッドで行われた米国と日本、「大韓民国」の首脳会議なる所で、ウクライナ復旧のための3国間共助を強化するための謀議が行われた。
バイデンは会議後の共同記者会見で、ロシアのウクライナ侵攻に対する国際社会の共同対応が必要で、このような事態がアジアでも発生しうると喧伝し、またも反ロシア対決雰囲気を鼓吹した。
これは、荒唐無稽な「領土修復」野望を実現する目的の下、ゼレンスキー・一味が始めた反攻作戦がロシア軍の迅速果敢な戦法によって連日、惨敗を繰り返している中、アジア地域の手下まで引き入れ、衰えていく対ウクライナ支援の雰囲気を鼓吹し、自分らの政治的敗北を挽回してみようとするバイデン一味の断末魔のあがきを示す単的な実例であると言うべきであろう。
ウクライナ事態は、ロシアを必ず倒すべき主敵としてロシアの戦略的安全と利益を系統的に侵害しながら、NATO同盟国を動員して絶え間ない軍事的威嚇と圧迫政策に狂奔してきた米国の覇権主義的野望の必然的所産である。
欧州大陸に世紀的動乱をもたらした張本人である米国が、キエフから数千キロも離れ、事態の本質もはっきり知らない傀儡(かいらい)どもを呼びつけて何らかの共助について云々すること自体が、国際平和と安全、人間の生に対する我慢できない愚弄であり、冒涜である。
自分らの欲深い世界制覇野望を実現するための第一線の弾除けである日本と「大韓民国」の手下を「アジア版NATO」に固く縛りつけ、一つの巨大な反中国、反ロシア包囲網を構築しようとする米国の悪巧みは、今回の密議を通じてその実態が再度余すことなくさらけ出された。
上司の言葉なら、それが自分らに平穏をもたらすか、克服し難い安保危機をもたらすかを確かめることもできず、無鉄砲に従わなければならない「大韓民国」と日本がウクライナに対する軍事支援に積極的に臨めという米国の要求をすぐに受け入れたであろうということは、いままでの行動を見ても難なく予想できる。
今、国際社会は、排他的なブロックの構築と陣営間の対決で、そうでなくても緊張している北東アジア地域情勢を一層激化させ、挑発をこととする米国とその追随勢力に対する糾弾の声を高めている。
この機会に、ロシア国防相のわが国訪問を契機に「朝ロ武器取引説」をまたもデッチ上げ、国連の「制裁」に違反するだの、朝鮮がロシアの残忍な侵略戦争を支援するだのというホラを吹いている米国に、再度われわれの明白な立場を明らかにする。
クラスター爆弾をはじめ、悪名高い殺人兵器をウクライナの戦場に送り込んだことにも満足せず、ゼレンスキー傀儡政権にF16戦闘機まで手渡し、ウクライナ危機を世界的な核戦争の入り口へ追い立てている米国には、主権国家が地域と世界の平和と安全守護のため、国防安全分野で行う正常な協調を貶す、いかなる法的権利も道徳的名分もない。
われわれの自主権と生存権を抹殺するために敵対勢力がつくり上げた国連安保理「制裁決議」をわれわれは一度も認めたことがなく、米国と西側が自分らの強盗さながらの論理と基準によって下した誰それの「侵略」に対する定義も、われわれには絶対に通じない。
世界的な軍事強国同士の協力と交流が、米国主導の一極世界秩序を尽く粉砕する上で、またどんな強力な力の実体を生み出すか分からなく不安がり、焦燥感に駆られる敵の振る舞いを目撃しながら、われわれは敵をより確実に圧倒できる方向と方途が何であるのか再三確認することになった。
米国とその手先が向かい合って誰それの脅威に対処した「共同の対応力」についていくら騒ぎ立てても、わが国家に反対する軍事的敵対行為をいささかも許さず、圧倒的で先制的な武力対応を断固として実行していくわれわれの意志と決心は絶対に変わらない。
われわれは、国家の主権を守り抜き、国際的正義を実現するためのロシア人民の正義の偉業に今一度全面的な支持と連帯を送るとともに、共通の敵に反対する正義の戦いでロシアとの戦闘的友誼と団結を強固なものにしていくであろう。
米国主導の西側集団を凌ぐ、正義感に溢れ進歩的な勢力の物心両面の支持と声援の中、英雄的なロシア軍が偉大な戦勝の歴史に、いま一度栄光に輝く1ページを書き込むことになるその日は必ず来ると確信する。
(了)
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中国駐在朝鮮大使が文章を発表
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朝鮮中央通信によると、中華人民共和国駐在朝鮮民主主義人民共和国大使が24日、「中華の大地には一つの中国があるだけだ」と題する文章を発表した。
(以下全文)
中国の内政である台湾問題にあくまでも介入しようとする米国の企図が、危険水位を越えてアジア太平洋地域の情勢をいつになく激化させている。
米国は、これまで中国と採択した3つの共同コミュニケを通じて台湾が中華人民共和国の一部分であるという点を明白に認めたが、事実上、国際社会が目撃したのはそれに反対し否定する米国の姿である。
「台湾独立」勢力を政治的・軍事的に庇護し、「二つの中国」でっち上げ策動に執着し続ける一方、中国の「台湾侵攻」が目前に迫ってきたかのように世論を錯乱させ、台湾周辺で中国を基本標的とする危険極まりない軍事演習騒動を頻繁に行っているのが、それを立証している。
最近だけでも、米行政府が台湾に対する3億4500万ドル分の「武器援助一括案」なるものを発表し、台湾の「副総統」の米国「経由」を黙認したのに続いて、米国・日本・南朝鮮による3者首脳会談で、インド太平洋海域での現状変更のための一方的な企図に強く反対するという内容が含まれた文書を採択し、反中国の雰囲気を鼓吹したのは、台湾海峡の情勢悪化の禍根が誰であるのかを確実かつ正確に示している。
すでに明文化された通り、1971年10月に採択された国連総会決議第2758号は、台湾が中華人民共和国と不可分一体であることを明らかにした。
主権国家の自決権尊重に関する国連憲章と国際法を乱暴に蹂躙し、台湾問題を対中国抑止のテコにしようとする米国の不法無法の振る舞いは、公平と公正、正義と平和を志向する時代の流れと人類の念願に完全に背馳する。
だとすれば、なぜ米国が「台湾カード」を時を構わず持ち出し、地域情勢を極度の不安定状態に追い込んでいるのかということである。
台湾問題を国際化して、アジア太平洋戦略実行のための集団的な対中国抑止の名分を築き、中国の気力を衰えさせ、社会主義強国である中国の戦略的勃興を何としても遮ろうとするのが、まさに米国が抱いている陰険な下心である。
米国の凶悪極まりない反中国対決策動によって今日、台湾海峡の軍事・政治情勢はいつ勃発するか分からない戦争の臨界点へと突っ走っている。
刃物を振りかざし、家の中に入ってきた強盗を黙って座視する主人は、どこにもいない。
台湾海峡の平和と安全は決して、外部の招かざる客ではなく当然、台湾島の主人である中華人民共和国によって守護されなければならない。
中国人民解放軍が台湾周辺の水域と上空で様々な軍事演習を次々と行っているのは、中国の主権と国益を断固守るための正々堂々たる自衛的な軍事的行動措置である。
米国とその追随勢力が台湾問題に対する内政干渉行為に狂奔するほど、それに正比例して聖なる祖国統一偉業を必ず完遂しようとする14億中国人民の決心と意志は、一層強烈になっている。
これを無視した米国が、あくまでも分裂を助長し不法な二重基準で他国の主権を侵害し、陣営対決と平和破壊の道を選択するなら、その全ては米国の好ましくない将来を予告する前奏曲になるだけである。
朝鮮民主主義人民共和国は、無責任で一方的な強制措置で、台湾海峡の情勢を極度に激化させている米国とその追随勢力の策動を強く糾弾するとともに、一つの中国原則に従って祖国統一を成し遂げるための中国の全ての措置を揺るぎなく支持する。
過去も、現在も、未来も、台湾は中国の台湾であり、中華の大地の上にはいつも一つの中国だけがたくましく立っているであろう。
(了)
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●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp
●エルファテレビ http://www.elufa-tv.net/
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