コリアニュース №956(2023.10.2)
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崔善姫外相が談話発表

朝鮮民主主義人民共和国の崔善姫外相は30日、次のような談話を発表した。

(以下全文) 9月29日、米国とその追随諸国は国連安保理の非公開協議を招集して、朝鮮民主主義人民共和国の神聖不可侵の憲政活動と自衛的国防力強化措置を非難する醜態を演じた。

私は、わが国家の正々堂々たる主権行使を「挑発」や「脅威」などと言い掛かりをつけた米国をはじめとする敵対勢力の不法非道な振る舞いを朝鮮民主主義人民共和国の自主権に対する正面からの挑戦、主権国家の内政に対する露骨な干渉と断じ、強く糾弾、排撃する。

米国とその追随勢力が朝鮮民主主義人民共和国の「政権の終焉」を国策として宣布し、朝鮮半島地域の平和と安定を破壊する軍事的挑発を絶えず行っていることに対しては、国連安保理が徹底的に顔を背けながらも、わが国家の合法的な主権的権利行使に対してのみ問題視するのは、極端な二重基準である。

主権国家の立法活動と合法的宇宙の使用、正常な対外関係の発展を問題視する国連安保理の不正常な振る舞いは、敵対勢力の国連「決議履行」の主張が本質上、朝鮮民主主義人民共和国の徹底的な国権放棄を意味するということを証明している。

責任ある核保有国としての共和国の法的地位を最高の水準で定着させたのは、朝鮮民主主義人民共和国の国家防衛力強化と国威向上のための歴史的過程における必然的帰結である。

核保有国の地位の憲法化は、単に国家最高法典の条項を修正、補足する改憲活動ではなく、朝鮮民主主義人民共和国の富強繁栄のための万年の大計を保証し、核主権守護の強力な法的武器をもたらしたところに重大な意義がある。

わが国家の安全保障において核が占める地位と役割は、外部からの敵対的脅威と現在と未来の世界的な地政学的力学構図の変遷を正確に反映している。

半世紀以上も続いた、米国とその追随勢力による絶え間ない反朝鮮核威嚇が朝鮮民主主義人民共和国の核保有を触発し、核戦力強化の不断の前進過程を促した決定的要因、前提になってきたのは、誰も否定できない厳然たる現実である。

米国が、われわれが核を保有する数十年前から朝鮮半島地域に核を配備し、朝鮮民主主義人民共和国に対する核威嚇を絶えず増大させてきたことで、われわれもやむなく核を持たなければならなくなったというのが、消すことも修正することもできない歴史である。

米国とその追随勢力が朝鮮民主主義人民共和国に対する核兵器使用を政策化、制度化することに対処し、われわれが国家安全保障上、核の役割を強化し、その法的、制度的地位を強固なものにするのは、誰も言いがかりをつけることができない主権国家の自主的権利である。

米国という帝国主義の実体が存在する限り、核保有はわが国家の運命的選択である。

米国をはじめとする敵対勢力がわれわれに非核化を強要し、核保有国としてのわが国家の憲法的地位を否定し、侵奪しようとするならば、それはすなわち憲法放棄、制度放棄を強要する最も重大な主権侵害、違憲行為と見なされるであろう。

この機会に、公平と公正を喪失したまま、米国に絶対的に追随し不法非道な二重基準をためらうことなく適用している国連安保理に警鐘を鳴らす。

われわれは、朝鮮民主主義人民共和国の神聖な主権的権利を奪おうとする敵対勢力のあらゆる企図を最も強力かつ圧倒的な対応力で抑止するであろうし、外部の敵対的行為から国家安全の最高利益である核保有国としての地位を徹底的に守っていくであろう。

(了)

任天一外務次官が談話発表

朝鮮中央通信によると、朝鮮民主主義人民共和国の任天一外務次官は1日、次のような談話を発表した。

(以下全文) 朝鮮民主主義人民共和国とロシア連邦との伝統的な友好・協力関係に対する米国の不法非道な敵対感と干渉の企図が、限界線を越えている。

最近、米国は朝ロ両国の善隣友好関係の発展を国連「決議違反」、「国際法違反」などと、根拠もなく言い掛かりをつけ、朝ロ協力が世界の平和と安全に対する「脅威」であるかのように世界の世論を惑わしている。

これは、冷戦式の対決論理に染まり切っている米国の覇権主義的思考を露わにしたものである。

朝ロ両国首脳の戦略的決断に従って、新たな高い段階へと昇華され、発展している朝ロ関係は、帝国主義者の強権と専横、軍事的威嚇と干渉を抑止するための平和守護の強力な砦であり、戦略的拠り所である。

米国と西側の覇権的陣営対決騒動が極に達した中、朝ロ両国の善隣友好関係が新たな発展局面を迎えることによって、国際的な力学構図の平衡性が保たれ、世界の戦略的安全環境も一層改善された。

米国の詭弁とは違って、より一層「危険になる関係」は、侵略的で排他的な性格をより明白にし、自主的な主権国家の安全環境を恒常的に脅かしている米国主導の同盟関係である。

朝鮮民主主義人民共和国とその周辺諸国に対する敵対的企図を明白にさらけ出した米日「韓」の3角軍事同盟やウクライナ事態勃発の張本人であるNATOの存在こそ、国連憲章の目的と原則に基づいた国際秩序を危うくしている癌的存在であり、世界の平和と安全に対する重大な脅威である。

自分らの覇権維持のために同盟国との結託関係を最優先視している米国には、そこから実存的脅威を感じている反帝・自主的な主権国家間の団結と連帯の強化に対して非難する資格も、名分もない。

朝ロ関係に対する米国の悪意の拒否感は、彼らが反帝・自主的な国々と対決するうえで、力と手段が足りないということを自ずとさらけ出すだけである。

不正義の代表的実体である米国の朝鮮とロシアに対する敵対的言動は、朝ロ関係の発展こそ自主的で平和な新世界を建設し、真の国際的正義を実現するための正当な道であることを改めて明白に反証している。

朝鮮民主主義人民共和国は、ロシア連邦をはじめ自主的な主権国家との伝統的な友好・協力関係をより一層拡大・発展させることで、帝国主義者の軍事的威嚇と挑発、強権と専横を抑止し、朝鮮半島地域と世界の平和と安全をしっかりと守っていくであろう。

(了)

原子力工業省スポークスマン談話

朝鮮中央通信によると、朝鮮民主主義人民共和国原子力工業省のスポークスマンは2日、次のような談話を発表した。

(以下全文) 9月29日、国際原子力機関(IAEA)第67回総会で、米国とその追随勢力の共謀の下、反朝鮮「決議」がまたもデッチ上げられた。

われわれは、公正さの維持という国際機関としての初歩的な使命さえ投げ捨て、米国の御用達機関に完全に転落した国際原子力機関の不正常な振る舞いを断固として糾弾・排撃する。

われわれは、すでに1990年代の初めに、米国の対朝鮮敵視策動に露骨に便乗し反朝鮮敵対行為に狂奔した国際原子力機関から正々堂々と脱退した。

したがってこの機関には、わが国家の主権行使に対してあれこれ言う何の資格や名分もない。

特に、昨年国家核戦力政策に関する法令が発布されたのに続いて、今回行われた最高人民会議第14期第9回会議で、核戦力建設に関する国家活動の原則が共和国の最高法である社会主義憲法に明記されることで、われわれの核保有国としての地位は不可逆的なものになり、誰かが否定するからといって変わりえない厳然たる現実となっている。

にもかかわらず、米国とその追随勢力は未だに国際機関の看板を盗用して、頑なでありきたりな無理押しの主張で一貫した「決議」をデッチ上げるのに執着している。

敵対勢力のこのような振る舞いは、国際的な核拡散防止体制に重大な脅威を与える自分らの犯罪的行為を覆い隠し、われわれの合法的な核活動を不法化することによって、対朝鮮敵視政策を合理化しようとする腹黒い下心の発露である。

より看過できないのは、この機関の事務局長がわれわれの「7回目の核実験切迫説」なる謀略資料を持ち出して、反朝鮮圧迫雰囲気の醸成の先頭に立っていることである。

事務局長のこのような飽くなき「熱意」が、自分の職責に対する「高度な責任感」から発したものではなく、米国と西側の機嫌を取るためであることは、あまりにも明白である。

現事務局長の治下にある国際原子力機関は、米国と西側の核拡散行為である「AUKUS(オーカス)」に協力し、日本の核汚染水放流を黙認・助長したことで、国際社会の非難を受けている。

われわれは今回の機会に、国際機関のトップとしてのメンツも忘れ、米国務省の官吏のように振る舞う事務局長に対し、われわれの原則的な立場を再度明白にする。

この地上に、米国の暴政の核兵器が残っており、帝国主義侵略勢力が存在する限り、朝鮮民主主義人民共和国の核保有国としての地位は絶対不変であり、われわれは敵対勢力の主権侵害行為を絶対に許さないであろう。

国際原子力機関が、「米国御用達のラッパ吹き」という国際的非難を受けないことを願うなら、反朝鮮報告書の採択と「決議」をデッチ上げ、機関の査察人員を待機させるような空虚なことに余計な時間と精力を浪費するのではなく、「AUKUS」を通じた米国の核拡散行為、日本の核汚染水放流、米国の核実験場拡張のような国際社会が直面する難問解決に専念する方がよかろう。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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