金星国連駐在朝鮮常任代表が11日、次のような談話を発表した。
(以下全文)
10日に行われたウクライナ問題に関する国連安保理会議は、国連憲章の目的と原則に背き、国際平和と安全の根幹を蝕む不治の癌的存在がまさに、米国であることを再び示した契機となった。
自主的な主権国家間の合法的な関係を不法化しようとする米国の行為は、人民の平等権及び自決権の原則の尊重に基づいて国家間の友好的関係を発展させることに関する国連憲章の目的に完全に背く不法行為であると同時に、国際法に対する全面拒否である。
ウクライナの事態は徹頭徹尾、ロシアの合理的で正当な安全利益を侵害し、NATOの東への拡大をエスカレートさせた米国の対決政策によって生じたもので、ワシントンはその責任から逃れられない。
米国が、議題の討議とは全く関係なく朝鮮民主主義人民共和国に言い掛かりをつけたのは、窮地に陥った自国の境遇をそのまま反映したもので、ロシアとの戦略的対決で力と手段が足りなくなっていることを自らさらけ出しただけである。
朝鮮民主主義人民共和国は、米国の事実無根の非難にいちいち論評する必要を感じない。
米国は、他国に言い掛かりをつける前に、相手が誰なのかということからよく見分け、目前の得よりはこれから招かれる損失について熟考する方がよかろう。
(了)
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