コリアニュース №982(2024.2.7)
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朝鮮人強制連行犠牲者追悼碑の強制撤去は絶対に許されない反人倫的暴挙

朝鮮人強制連行被害者・遺族協会は6日、次のような声明を発表した。

(以下全文) 新年早々、日本の恥知らずな輩が、われわれの心に刃を突き立てる狂った行為を行った。

すでに報道されているように、日本の群馬県当局は、国内外の強力な抗議にもかかわらず、群馬県立公園に設置された朝鮮人強制連行犠牲者追悼碑を強制撤去する、天人共に激怒する犯罪行為を行った。

これは、過去に日本によって数え切れないほどの不幸と苦痛、犠牲と損失を強いられ、まだその痛みを洗い流せないでいるわれわれの被害者や遺族、いや、わが人民に対する耐え難い侮辱、嘲笑であり、正義と人倫を踏みにじる野蛮な行為である。

朝鮮人強制連行被害者・遺族協会は沸き上がる怒りをもって、群馬県当局の妄動を反人倫的な暴挙、非道徳の極みとして厳しく糾弾する。

群馬県の朝鮮人強制連行犠牲者追悼碑は、その名が意味するとおり、日本帝国主義の侵略戦争、植民地支配により無念な死を遂げた犠牲者たちに対する追悼とともに、平和と友好に対する人類の願いが込められた「記憶、反省そして友好」の碑である。

至極当然、法的、社会的な関心と保護を受けるべきであり、何よりも国と地域の責務を担う当局が先頭に立って設置すべき碑だが、むしろ良心的な日本市民と在日朝鮮人によって設置され、今日まで守られてきた。

さらに日本は、前世紀にわが国を不法に占領し、何百万もの朝鮮人に強制連行と強制労働、日本軍性奴隷の苦痛を強いたばかりか、貴重な命を奪う反人倫的罪を犯したこと、わが国とわが人民に対し天文学的な精神文化的、経済的被害を与えたことについて、まったく認めもせず何の清算もしていない状態だ。

にもかかわらず、何らかの「政治的発言」や「紛争」といった筋違いの口実を設けて追悼碑を撤去した群馬県当局の行為は、道徳や人倫を知らないゴロツキの行為と何が違うであろうか。

追悼碑強制撤去こそ、前世紀に日本が犯した反人倫的犯罪の真実と、それに対する自国民の罪意識を消し去り、われわれとの過去清算義務を何としても回避し、さらにはわが共和国にかこつけて軍事大国化の野望を実現しようとする、厚顔無恥な再侵略策動の一環である。

今、日本の右翼反動勢力は群馬県だけでなく、東京の横網公園に設置された関東大震災朝鮮人犠牲者追悼碑をはじめ、他の地方の追悼碑まで全て撤去しようと狂奔しており、朝鮮総聯とわが共和国を害することを無分別に行っている。

加えて、碑を一つなくしたところで日本の犯罪史が隠されるわけではなく、戦犯国の地位が変わるわけでもない。

追悼碑強制撤去は、日本帝国主義の強制連行犯罪によって無念の死を遂げた犠牲者たちを、二度にわたって虐殺するかのような断じて許されない大罪であり、その罪は何をもってしても洗い流すことはできない。

群馬県当局は、今からでも理性と良し悪しの分別を取り戻し、わが強制連行被害者たちと遺族たち、すべての関係者を前に心から謝罪し、追悼碑の復旧に向けてみずから積極的に取り組むべきである。

われわれは群馬県当局だけでなく、日本が世紀を通じてわが国とわが人民に対して犯したあらゆる罪について最後まで精算するであろう。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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