朝鮮労働党中央委員会の金與正副部長が24日、次のような談話を発表した。
(以下全文)
米国をはじめとする敵対勢力が絶えず繰り広げている軍事的行動によって、地域の情勢は危険なスパイラルに一層深く陥っている。
米国は、毎度のごとくわれわれの自衛権に該当する活動に対して、「国連安保理決議違反」、「地域と国際平和と安保に対する重大な脅威」というステレオタイプの強引な主張で、盗人猛々しく振舞っている。
世界は、はっきり認識しなければならない。
米国が、日本と韓国傀儡政権と共に、われわれを狙ってほとんど毎週休まず強行している様々な軍事演習だけを見ても、地域の情勢が、火のついた導爆線のように緊張状態へと突き進んでいる原因が十分に分かる。
1月4日、韓国傀儡軍との「連合戦闘射撃訓練」で、新年に入って初めて狂気の沙汰を起こした米国は、「生物化学兵器貯蔵施設制圧訓練」、「サイバー同盟訓練」、「連合特殊作戦訓練」など、様々な名目の戦争演習をヒステリックに強行した。
1月15日からは、原子力空母カール・ビンソンと日本、韓国傀儡政権まで引き入れて四日間「連合海上訓練」を済州島付近の海上で強行した。
訓練の初日に、カール・ビンソンに上がった韓国傀儡軍の合同参謀本部議長は、「韓・米・日の海上訓練は、日ごとに高度化する北の核・ミサイル脅威を抑止・対応するのに、核心的に寄与してきた」と虚勢を張った。
米国は、韓国傀儡軍との「海兵隊連合訓練」、「冬季連合訓練」、「連合空中訓練」、「指揮通信訓練」などで2月の1カ月間、狂気の沙汰で過ごしたことにも満足せず、3月に入っては大規模合同軍事演習である「フリーダム・シールド」の看板の下で実施された「連合空中強襲訓練」、「連合戦術実射撃訓練」、「連合空対空射撃および空対地爆撃訓練」、合同空中訓練である「サンメ訓練」など、様々な野外機動訓練を含め、極めて攻撃的で挑発的な戦争演習をおよそ48回にわたって昼夜繰り広げた。
4月にも、米核戦略資産が動員された米・日・韓国傀儡軍の無謀な軍事訓練がとめどなく続いた。
2日には、米核戦略爆撃機B52Hが投入された3者空中訓練が、程なくして米原子力空母セオドア・ルーズベルトが加わった海上訓練が強行された。
18日に行われた「連合空中浸透訓練」を除いても、100機余りの各種軍用機が参加する「連合編隊群総合訓練」なるものが、12日から26日まで行われている。
昨年8月、米国と日本、傀儡韓国の首脳がワシントン郊外のキャンプデービッドに集まり、われわれに対する核戦争挑発を具体化・計画化・公式化し、3者軍事訓練を定例化することにしたのに伴い行われているこれら全ての演習は、明白にわが朝鮮民主主義人民共和国を相手とする米国の核戦争シナリオを実戦に移すための「試演会」である。
今年に入って現在まで、米国が手先らと共に行った軍事演習は80回余り、韓国傀儡軍が単独で強行した訓練が60回余りにもなるという事実を見ても、地域情勢悪化の主犯が、果たして誰なのかがはっきり分かるであろう。
まさに、このような米国とその手先らが、盗人猛々しい無理強いをしている。
果たして、誰が平和と安定を破壊する真犯人なのか。
われわれは、自分の主権と安全、地域の平和を守り抜くために、圧倒的な最強の軍事力を引き続き備蓄していくであろう。
誰もわれわれの決心を挫くことはできない。
米国が、引き続き手先らをかき集めて力を誇示し、わが国家の安全を脅かそうとするなら、米国と同盟国の安保は、より大きな危険に直面することになるであろう。
米国は、特等の手先である韓国の連中に無謀な勇敢さを洗脳してはならない。
もちろん、臆病な犬がよく吠えるのは知っているが、最近になって韓国傀儡軍部の親玉らが度を過ぎてわめき散らしている。
上司を信じて狂走し、われわれを相手に武力対応を試みようとするなら、その者どもは即時壊滅するであろう。
(了)
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