コリアニュース №989(2024.4.25)
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朝鮮外務省のキム・ウンチョル米国担当次官が談話発表

朝鮮民主主義人民共和国外務省のキム・ウンチョル米国担当次官が25日、次のような談話を発表した。

(以下全文) 過去の十数年間、国連で対朝鮮制裁決議履行の監視に従事してきた不法な存在が凋落する危機に瀕するようになり、米国が瓦解しかけている制裁圧迫構図の抜け穴を埋めようと汲々としている。

半世紀以上、敵対勢力の制裁の中で生きてきたわれわれにとって、現米政権がさらけ出している制裁に対する執念は、決して新しいものではない。

米国が最もえり好みする外交道具である制裁は、他民族に対する支配と隷属に命運をかけている彼らにとって、一時たりとも手放すことのできない生存手段であると言える。

しかし、それがここ朝鮮半島では、米国の首を締めつける結果になっているという現実も、否定できない。

過去、米国が国連の舞台で新しい制裁決議をつくり上げるたびに、朝鮮民主主義人民共和国のより強力で、より向上した核実験を触発させたように、米国の極悪非道な制裁は、わが国力の段階的上昇をもたらす触媒、動力として作用してきた。

まさに、米国の核脅威のせいで、朝鮮民主主義人民共和国が核保有を決断するようになり、まさに米国の絶えない敵視政策と制裁・圧迫のせいで、われわれがよそ見せず、まっしぐらに世界的な核列強の地位に登りつめることとなった。

もちろん、その幅と深度、期間において歴史上類のない最も野蛮で反人倫的な米国の制裁によって、わが人民は大きな苦痛の中で莫大な損失を余儀なくされた。

敬愛する金正恩国務委員長が明らかにしたように、米国がわが人民に強要してきた苦痛は、米国に対する強烈な憤怒と化し、その憤怒は、誰も見過ごすことができない最強の力を備蓄しようとするわれわれの決心と意志を百倍にしている。

われわれは、米国の制裁に慣れており、いかなる過酷な制裁にも立ち向かっていける能力と大きな力を備えた。

制裁と圧迫が加えられるほど一層強くなり、強固になる国家の実体が他でもない、朝鮮民主主義人民共和国である。

われわれは、バイデン政権が気の抜けた対朝鮮制裁・圧迫騒動に活力を吹き込むために、何を企図しているのかを正確に透視している。

明白にしておくが、米国が、朝鮮民主主義人民共和国に反対する新しい制裁劇を演じる場合、われわれは、米国が最も恐れる力のレベル・アップに必要な新しい機会を得ることになるであろう。

米国は、われわれの自尊心と力、米国に対抗する意志を絶対に奪うことはできず、米国との対決でわれわれが失うものは制裁の鎖と核脅威であり、得るものはわれわれの永遠の安全と繁栄である。

朝鮮民主主義人民共和国は、米国の増大する敵対的威嚇と制裁・圧迫から、自らの主権的権利と安全利益を徹底的に守るとともに、すでに握りしめた軍事技術的強勢を不可逆的につくり、周辺の安保体制の統制力を向上させるための、より強力な行動を取っていくであろう。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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