朝鮮民主主義人民共和国外務省のスポークスマンは12日、次のような談話を発表した。
(以下全文)
10日、国連総会第10回緊急特別会議では、米国が先日パレスチナの国連加盟を阻んだことに対する強い懸念を示し、パレスチナに国連加盟国と変わらない同等な資格と権利を付与する決議が、加盟諸国の圧倒的支持によって採択された。
朝鮮民主主義人民共和国は、米国の強権と専横によって、パレスチナ人の合法的な民族的権利が無残に蹂躙されている現況下で、上記の決議採択が極めて時宜にかなった措置となると認めつつ、全面的に支持、賛同する。
今回に採択された決議は、パレスチナを堂々たる自主独立国家と認めることによって、一日も早く中東地域の和平と安定を達成しようとする国際社会の強いな念願を反映している。
にもかかわらず、米国は国際的正義と時代的要求に逆行して反対しただけではなく、パレスチナの国連加盟問題が国連安保理に上程されても、再び拒否権を行使すると公然と言い放った。
米国内ではその上、パレスチナが加盟国と同等な権利を持つようになれば、国連に対する財政支出を中断すべきであるという、強盗さながらの主張まで出ている。
正義の国際社会は、自分に服従するか、さもなければ踏みにじらねばならないという米国の極端なヤンキー式傲慢性に憤怒を禁じ得ない。
周知のごとく、米国は4月18日、国連安保理でパレスチナの国連加盟は、イスラエルとの直接交渉でのみ実現できるというとんでもない口実を設け、ためらわず関連決議案に拒否権を行使した。
イスラエルが加盟国になっている国連に、パレスチナが加盟するのが「二つの国家の解決策」に背くと言う米国の主張は、誰も納得できない荒唐無稽な詭弁であり、パレスチナで人種全滅作戦を繰り広げているイスラエルと直接交渉で国家地位を付与してもらえと言うのは結局、独立国家創設を放棄しろと言うのと同じことである。
現実は、米国が「二つの国家の解決策」ではなく、「一つのユダヤ国家政策」を追求しており、パレスチナ民族を地球上でなくそうとするイスラエルと共犯であるということを如実に立証している。
国際的に公認された「二つの国家の解決策」を露骨に否定しながら、イスラエルを口を極めて庇護している米国は、罪のないパレスチナ人を、死と絶望へ駆り立てた責任から絶対に逃れることはできない。
朝鮮民主主義人民共和国は、イスラエルの不法占領に終止符を打ち、自主独立国家を建設しようとするパレスチナ人民の正義の偉業に全面的な支持と連帯を示し、パレスチナ人民の利益に沿って、中東地域の和平と安定を成し遂げようとする正義の国際社会の努力に、積極的に合流していくであろう。
(了)
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