コリアニュース №992(2024.5.17)
印刷
「『請託』と『物乞い』で一貫した大韓民国外交が 得るものは羞恥と破滅だけだ」

朝鮮民主主義人民共和国外務省の朴明浩中国担当次官が16日、次のような談話を発表した。

(以下全文) 数日前、大韓民国外交部長官の趙兌烈が中国を訪問した。

骨の髄まで染み込んだ対米・対日事大屈従と、反国民的な悪政が呼び起こした、内憂外患の著しい危機に陥って苦しむ大韓民国の外交首長が、急きょ外国訪問に出かけた理由については、あえて説明する必要はないであろう。

茫々たる大海を、あてもなく漂流する大韓民国という方向を失った難破寸前の小舟が、どの海流にのってどこへ流されようと、全く意に介さない。

しかし、今回、趙兌烈が、わが国家の尊威と地位に泥を塗ろうと不遜に振る舞ったことに対しては、看過できない。

今回の訪問期間、趙兌烈は「北が統一を否定し、南北を敵対関係と規定した」だの、「威嚇的な言辞とさまざまな挑発を通じて、朝鮮半島をはじめとする地域の緊張を高めていることに、懸念を表する」だのと、でたらめを並べ立てた。

そして、「朝鮮半島の平和と安定、北の非核化のために建設的な役割」を重ねて頼んだそうだ。

これこそ、盗人猛々しさの極みだと言うべきであろう。

朝鮮民主主義人民共和国の「政権終末」を云々し、侵略的性格の戦争演習を1年中、毎日のように繰り広げながら、朝鮮半島を含む北東アジア地域を世界最悪のホットスポット、一触即発の戦争の火薬庫にした張本人が誰なのかは、周知の事実である。

朝鮮半島の情勢悪化の根源と病根は、他ならぬ米国とそれに追従する大韓民国にある。

韓国がいくら白黒をひっくり返して小細工を弄し、弁舌を振るって被害者ぶっても、これ以上、それに騙される人はおらず、朝・韓関係は逆戻りできなくなっている。

中国の安全圏の近くに、一歩一歩近づいている米国主導の反中国軍事同盟圏に、率先して参加している手先の身分で、中華人民共和国の首都を訪れ、何らかの「建設的な役割」について云々したのは、大韓民国の厚顔無恥さと鉄面皮を明白に示すものである。

今回、趙兌烈が図々しくも「ゼロサム賭博を賛成しない」だの、「韓中協力の新たな局面を共同で開く用意がある」だのと、かなり意気揚々と述べたが、米国という戦争の御者が、ヒステリックに駆り立てる「新冷戦」馬車に手足が縛られている境遇で、果たして自ら手足を解き、飛び下る勇気があるのかと問わざるを得ない。

韓国外交部長官の今回の訪問は、朝鮮民主主義人民共和国に対する敵対感と拒否感が、病的に体質化している輩とは絶対に共存・共生できず、朝鮮半島の情勢不安の悪性の根源と主な病根である米国と、それに追従する韓国が存在する限り、地域の情勢は、いつになっても安定しないということを如実に示している。

主権は国権であり、国権はすなわち生命である。

現在の環境で、われわれの安全権を守ることは、主権守護とその行使において最優先問題となっている。

韓国の外交官たちが、20世紀の古びた政治家の外交方式である、請託と物乞い外交でいくら建設的役割を注文しても、われわれは、生命同様の主権的権利を絶対に放棄しないであろう。

韓国の政治家は、卑屈で醜い姿で国際社会の嫌悪と幻滅をかき立てるのではなく、外部勢力と結託し、地域情勢を破局に追い込む行為から直ちに中止すべきである。

風前のともしびの運命に瀕した「尹錫悦」号の難破船が水葬されるのは、時間の問題である。

(了)

金與正党副部長が談話発表

朝鮮労働党中央委員会の金與正副部長は17日、次のような談話を発表した。

(以下全文) 既報の通り最近、わが国防工業部門では新たな技術的革新を繰り返し、急速な発展を続けている。

これについては、あえてこれ以上の説明をしないが、敵対勢力が、われわれが生産する兵器システムが、「対ロシア輸出用」であるという浮説で世論を惑わしていることについては、一言指摘しようと思う。

われわれがすでに数回にわたって表明した通り、間違った見解と虚構で綴られた「朝ロ兵器取引説」は、いかなる評価や解釈を付け加える価値もない、最も荒唐無稽な憶説である。

最近、われわれが開発・更新した兵器システムの技術は、公開できないものであり、したがって輸出という可能性自体が論議されえない。

われわれには、われわれの軍事技術力をどこにも輸出、あるいは公開する意向がない。

非常に知りたそうな問題なので、明白な立場を明らかにする。

最近、目しているわれわれの国防分野における多様な活動は、国防発展5カ年計画にそったものであり、その目的は徹頭徹尾、わが軍の戦闘力強化にある。

現在、われわれにとって最も急務となるのは、「広告」や「輸出」ではなく、軍の戦争準備、戦争抑止力を質量ともに一層完璧に固め、敵が軍事力での劣勢を克服できないようにすることである。

「輸出用」という途方もない憶測でいくら浮説を広めても、実感し難いわれわれの軍事力増大を目撃しながら、安保に対する不安を静めるのは、容易ではないであろう。

最近、われわれが公開したロケット砲とミサイルなどの戦術兵器は、ただ一つの使命のためにつくられたものである。

それが、ソウルが無駄なあがきをできないように使われるということを隠さない。

手先の韓国軍を駆り出し、朝鮮民主主義人民共和国に反対して繰り広げる、米国の様々な軍事的威嚇行為が続くほど、そして、宗主国を後ろ盾にして無謀な「胆力」を培いながら、大韓民国が対決的姿勢を引き続き鼓吹するほど、自分らの脳天には暗雲と呪いの影が、より濃く降りかかるということを知るべきである。

敵対勢力が、わが国家を相手にした陰険な政治的企図を露呈するのに正比例して、われわれは、必要な活動をより活発に行うであろう。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


是非アクセスしてご覧下さい