コリアニュース №994(2024.5.20)
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朝鮮外務省スポークスマンが談話発表

朝鮮民主主義人民共和国外務省のスポークスマンが20日、次のような談話を発表した。

(以下全文) 最近、米国家核安全保障局は、現米政権執権以来、3回目となる臨界前核実験を行ったと発表した。

米国の臨界前核実験は、極度に悪化している全地球的安保環境をさらに不安定にし、主要核大国間の戦略的バランスに深刻な否定的影響を及ぼす危険極まりない行為である。

これによって米国は、絶対的な核優位で他国を軍事的に制圧するのが自国の戦略的目標であり、「核兵器に対する依存を低めて戦略的誤判の危険性を減らし、軍事的緊張を緩和する」という現政権の公約が虚構にすぎないということを自らさらけ出した。

世界最大の核保有国であり、世界で最も多くの核実験を行った、世界唯一の核使用国である米国には、他者の核戦争脅威について云々する資格がない。

昨年、数十年ぶりに戦略原子力潜水艦を朝鮮半島地域に投入した米国は、朝鮮民主主義人民共和国に対する核兵器の使用を謀議する「核協議グループ」(NCG)を随時稼働させ、8月には大韓民国と共に実際に核作戦演習を施行しようとしている。

核保有国間の軍事的対立に新たな緊張を加え、国際的な核軍備競争を促す、米国の今回の臨界前核実験が朝鮮半島地域の軍事安保形勢に及ぼす影響を、絶対に看過してはならない。

米国の一方的行為によって生じている、地域と世界的範囲での戦略的不安定に備えるため、われわれは、みずからに付与された主権的権利と選択可能な範囲内で、全般的な核抑止態勢の向上に必要な措置を再考せざるを得ない。

朝鮮民主主義人民共和国は、朝鮮半島地域に戦略的不均衡と安保空白が生じることを許さず、進化する米国の核脅威に対処した強力な抑止行動で、国家の安全と権益をしっかり守っていくであろう。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

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