コリアニュース №995(2024.5.28)
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「国家の主権と安全・利益を強力な自衛力で守り抜くであろう」

朝鮮民主主義人民共和国国防省のキム・ガンイル次官は25日、次のような談話を発表した。

(以下全文) 最近、米国と韓国傀儡空軍の各種空中偵察手段が、わが共和国に対する敵対的な空中偵察行為を露骨に強化している。

5月13日から24日まで、わが国家に対する空中偵察行為に動員された米空軍の戦略偵察機は、「RC135」5機、「U2S」11機の計16機であった。

特に、米空軍は5月20日から23日までの期間だけでも、戦略偵察機「RC135」3機を動員した。

今も米国と韓国傀儡空軍は、無人偵察機「RQ4B」をはじめ、各種の偵察機を一日中、時間的空白がほとんどなく連続的に動員し、戦時状況をしのぐ水準で空中偵察行為を強行しながら、朝鮮民主主義人民共和国の国家主権と安全を重大に侵害している。

このような敵対的軍事偵察行為は、様々な軍事演習と共に、地域の軍事的緊張を招く主な原因となっている。

最近、われわれの国境地域で、ビラと各種の汚らわしい物品を散布する韓国の卑劣な心理謀略策動が甚だしく発生している。

気球を利用した散布行為は、特異な軍事的目的にも利用されかねない危険な挑発である。

われわれはすでに、気球による物品散布劇の危険性に対する立場を明らかにしたことがある。

敵の海上国境侵犯回数も増えている。

韓国傀儡海軍と海洋警察の各種艦船が、機動巡察をはじめとした様々な口実で、われわれの海上国境線を侵犯する頻度が高まっている。

頻繁な海上国境侵犯行為は、危険な結果を招くことになるであろう。

われわれは、大韓民国が主張する北方限界線というものを越えたことがない。

われわれはすでに、自らの主権と安全を守るために必要な、軍事的措置を取ることもできるということを警告した。

海上主権が、今のように引き続き侵害されることを絶対に袖手傍観することはできず、ある瞬間に水上であれ水中であれ、自衛力を行使することもできるということを正式に警告する。

もし、海上で何らかの事件が発生する場合、全ての責任は、全的にわれわれの警告を無視し、共和国の海上主権を侵害した大韓民国が負うことになるであろう。

韓国が、われわれが宣布した海上国境線を尊重できないなら、恐れさせなければならないというのがわれわれの選択である。

24日、わが最高軍事指導部は、軍隊に上記のようなわが国家の主権に対する敵の挑発的行動に、攻勢的対応を取れと指摘した。

国境地域での頻繁なビラとごみ散布行為に対しても、やはり真っ向から対応する。

数多くの紙くずとごみが、近く韓国の国境地域と縦深地域に散布され、これを収去するのにどれほどの努力がいるのかを、直接体験することになるであろう。

国家の主権と安全・利益が侵害される時、われわれは即時行動するであろう。

(了)

「国家の神聖な主権を侵害する敵対行為を絶対に容認しない」

朝鮮民主主義人民共和国外務省のスポークスマンは27日、次のような談話を発表した。

(以下全文) 主権平等と内政不干渉を中核とする国連憲章及び諸般の国際法的原則に逆行し、国家の自主権を重大に侵害する容認できない状況が生じたことを受けて、朝鮮民主主義人民共和国外務省は次のように宣明する。

27日、大韓民国が主催した韓日中3者首脳会談では、いわゆる朝鮮半島と地域の平和と安定維持、朝鮮半島の非核化を云々する「共同宣言」が発表された。

地域外の覇権勢力との侵略的な軍事同盟強化に狂奔し、朝鮮半島と北東アジア地域に重大な安保危機を時々刻々もたらしている韓国が、いわゆる「非核化」と「平和と安定」について云々すること自体が、地域諸国と国際社会に対する愚弄であり欺瞞である。

朝鮮民主主義人民共和国外務省は、韓国が主導する国際会議の場で朝鮮民主主義人民共和国の憲法的地位を否定する重大な政治的挑発が強行されたことを受けて、これに対しわが国家の自主権に対する正面切っての挑戦、乱暴な内政干渉と烙印を押し、強く糾弾・排撃する。

今日、朝鮮半島の非核化を論じるのは、なんらかの国際的義務や大義名分に関する問題である前に、わが国家の神聖な主権と、全ての朝鮮人民の総意が反映された朝鮮民主主義人民共和国憲法を全面否定する重大な政治的挑発、主権侵害となる。

朝鮮民主主義人民共和国と最も敵対的関係にある韓国が、われわれの主権的権利を否定し、違憲行為を強要しようとすることこそ、朝鮮民主主義人民共和国に対する絶対に黙過できない冒瀆であり、宣戦布告である。

半世紀以上続いた米国の核威嚇が、朝鮮民主主義人民共和国の核保有を触発し、米韓の敵対行為と軍事的恐喝が、われわれの核戦力強化の絶え間ない前進過程を促した決定的要因となってきたことは、否定できない事実であり、歴史である。

朝鮮半島を含むアジア太平洋全域に米国主導の様々な軍事ブロックが存在し、朝鮮民主主義人民共和国に対する核使用を目的とした「核協議グループ」が稼働しており、地域の平和と安定を脅かす米国とその追従国家の侵略戦争演習が絶えず強行されている重大な安保環境の中で、非核化という言葉は平和と安定ではなく、核危機をもたらすことになるだけである。

朝鮮半島における非核化は、力の空白を意味し、戦争の催促を意味する。

誰であれ、われわれに非核化を説教しながら核保有国としてのわが国家の憲法的地位を否定、侵奪しようとするなら、それはすなわち憲法放棄、体制放棄を強要する最も重大な主権侵害行為と見なされるであろう。

「朝鮮半島の完全な非核化」というのは、理論的、実践的、物理的にすでに死滅した。

朝鮮民主主義人民共和国は、われわれの絶対的な主権的権利を否定しようとする敵対勢力のあらゆる企図から、国家と人民の尊厳と主権、みずからの憲法を徹底的に守り抜き、正義と公平に基づいた地域の新たな力学構図を構築していくための重大な努力を傾けていくであろう。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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