朝鮮労働党中央委員会の金與正副部長は29日、次のような談話を発表した。
(以下全文)
朝鮮民主主義人民共和国国防省次官がすでに予告した通り、28日の夜から韓国国境地域と縦深地域に紙くずとゴミが大量散布されている。
韓国の報道によると、われわれとの境界地域だけでなく、ソウルを含む韓国の各地で紙くずとゴミが発見されたという。
韓国傀儡軍合同参謀本部は、昨夜からわれわれが大量の風船を大韓民国に散布しているとし、このような行為は国際法を明白に違反しており、自国民の安全を深刻に脅かす行為、反人倫的で低級な行為であるとして即刻中断しろと喚き散らした。
われわれは、彼らがいつもやっていたことを少しやってみただけなのに、なぜ火事に遭ったかのように騒ぎ立てるのか理解できない。
われわれが数年間、あれほど問題視して中断を要求してきた汚らわしい物品散布劇にみずからが直接遭遇してみて、結局、たった一日で白旗を掲げ投降したというわけである。
あの韓国の連中の目には、北に飛んでいく風船は見えず、南に飛んでくる風船だけが見えたのであろうか?
今、ごみのような韓国の連中は、われわれに対する自分らのビラ散布は「表現の自由」であると騒ぎ立て、それに相応したわれわれの同じ行動に対しては「国際法の明白な違反」であるという図々しい主張をしているのである。
風船が飛んでいく方向によって「表現の自由」と「国際法」が規定されるのか?
図々しさの極みである。
韓国の一味がどんなに拙劣で、厚かましい連中であるのかということを再び確認できる機会である。
全朝鮮人民が神聖視する、われわれの思想と体制をののしる政治扇動用の紙くずとドブから生えた自分らの不純な思想をわれわれに流布しようとし、野良犬もくわえない三文の値打ちもない貨幣と物品を送り込み、わが人民を甚だしく愚弄・冒瀆した韓国の連中は、ひどい目にあうべきである。
汚らわしいごみを拾いながら、それがどんなに気持ちが悪く疲れるのかを体験すれば、国境地域での散布劇が、到底、表現の自由という言葉で安易に語れないものだということが分かるようになるであろう。
私は今日、次のように立場を整理してみようと思う。
「朝鮮民主主義人民共和国政府は、大韓民国に対するビラ散布が、わが人民の表現の自由に該当し、韓国国民の知る権利を保障することとして、これを直ちに制止させることには限界がある。
大韓民国政府に丁重に理解を求める。
…」
大韓民国の連中は、朝鮮民主主義人民共和国人民の正義の「表現の自由」を奪うことはできない。
韓国の連中は、わが人民が散布するゴミを「表現の自由保障」を唱える自由民主主義信者の連中に送る、真心のこもった「誠意の贈り物」と大事に思い、拾い集めつづけるべきであろう。
われわれは、今後、韓国の連中が、われわれに散布するゴミの数十倍の量で、ことごとに対応していくことを明らかにする。
(了)
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