コリアニュース №996(2024.5.30)
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金與正副部長「韓国は朝鮮人民の表現の自由を批判する資格がない」

朝鮮労働党中央委員会の金與正副部長は29日、次のような談話を発表した。

(以下全文) 朝鮮民主主義人民共和国国防省次官がすでに予告した通り、28日の夜から韓国国境地域と縦深地域に紙くずとゴミが大量散布されている。

韓国の報道によると、われわれとの境界地域だけでなく、ソウルを含む韓国の各地で紙くずとゴミが発見されたという。

韓国傀儡軍合同参謀本部は、昨夜からわれわれが大量の風船を大韓民国に散布しているとし、このような行為は国際法を明白に違反しており、自国民の安全を深刻に脅かす行為、反人倫的で低級な行為であるとして即刻中断しろと喚き散らした。

われわれは、彼らがいつもやっていたことを少しやってみただけなのに、なぜ火事に遭ったかのように騒ぎ立てるのか理解できない。

われわれが数年間、あれほど問題視して中断を要求してきた汚らわしい物品散布劇にみずからが直接遭遇してみて、結局、たった一日で白旗を掲げ投降したというわけである。

あの韓国の連中の目には、北に飛んでいく風船は見えず、南に飛んでくる風船だけが見えたのであろうか? 今、ごみのような韓国の連中は、われわれに対する自分らのビラ散布は「表現の自由」であると騒ぎ立て、それに相応したわれわれの同じ行動に対しては「国際法の明白な違反」であるという図々しい主張をしているのである。

風船が飛んでいく方向によって「表現の自由」と「国際法」が規定されるのか? 図々しさの極みである。

韓国の一味がどんなに拙劣で、厚かましい連中であるのかということを再び確認できる機会である。

全朝鮮人民が神聖視する、われわれの思想と体制をののしる政治扇動用の紙くずとドブから生えた自分らの不純な思想をわれわれに流布しようとし、野良犬もくわえない三文の値打ちもない貨幣と物品を送り込み、わが人民を甚だしく愚弄・冒瀆した韓国の連中は、ひどい目にあうべきである。

汚らわしいごみを拾いながら、それがどんなに気持ちが悪く疲れるのかを体験すれば、国境地域での散布劇が、到底、表現の自由という言葉で安易に語れないものだということが分かるようになるであろう。

私は今日、次のように立場を整理してみようと思う。

「朝鮮民主主義人民共和国政府は、大韓民国に対するビラ散布が、わが人民の表現の自由に該当し、韓国国民の知る権利を保障することとして、これを直ちに制止させることには限界がある。

大韓民国政府に丁重に理解を求める。

…」 大韓民国の連中は、朝鮮民主主義人民共和国人民の正義の「表現の自由」を奪うことはできない。

韓国の連中は、わが人民が散布するゴミを「表現の自由保障」を唱える自由民主主義信者の連中に送る、真心のこもった「誠意の贈り物」と大事に思い、拾い集めつづけるべきであろう。

われわれは、今後、韓国の連中が、われわれに散布するゴミの数十倍の量で、ことごとに対応していくことを明らかにする。

(了)

朝鮮の金先敬外務次官が談話発表

朝鮮民主主義人民共和国外務省の金先敬国際機構担当次官は30日、次のような談話を発表した。

(以下全文) 28日、グテーレス国連事務総長は、スポークスマンを押し立て朝鮮民主主義人民共和国の正々堂々たる軍事偵察衛星の打ち上げを、国連安保理の「決議違反」との言い掛かりをつけ「強く糾弾」するという立場を発表した。

私は、全ての国々に付与された、普遍的な宇宙利用の権利を行使した朝鮮民主主義人民共和国の主権的活動を無礼にも非難した、国連事務総長のくり返される誤った行為に軽蔑を表すとともに、それを強く糾弾・排撃する。

国連事務総長が、いくら米国と西側諸国の政治的影響下に置かれているとしても、また朝鮮半島問題に対する独自的で客観的な私見がいくら不足しているとしても、みずからに付与された職務と提起される状況の全体的な脈絡を理性的に判断して、ものを言うべきだということが私の見解である。

しかし、グテーレス事務総長は、懸念を示す程度ではなく、米国務省の拡声器から出るものと同じ「糾弾」という常識外の言葉を無作法に使うことで、機構外の任意の政府から指図されず、唯一機構の前でのみ責任を負う国際公務員としてのみずからの地位をみずから毀損した。

米国の手先と言われても反論できない彼の偏見的で非常識な言行は実に残念であり、いぶかしさと失望を禁じ得ない。

国際社会の面前で、天人共に激怒する大量虐殺の蛮行を行っているイスラエルと、それを必死に庇護している米国に対しては、一言も糾弾する勇気も意向もない国連事務総長には、他国が行うのと同じ朝鮮民主主義人民共和国の主権的権利行使について非難する資格がない。

私は、グテーレス事務総長が、国連の歴史で最も無力で定見のない事務総長という汚名を残さないことを願い、そのために彼がわれわれについて何かを言う前に、国連憲章とその他の国際法に対して担っているみずからの義務について熟考することを勧告する。

この機会に、私は、国連安保理が米国とその追従勢力の強盗さながらの要求にしたがって、朝鮮民主主義人民共和国の合法的な衛星の打ち上げを問題視する公開会議をまたも招集しようとすることについて、深刻な懸念を示すとともに、無分別な妄動が招く破局的結果についてあらかじめ警告しておく。

今日、米国の不公正な行為によって、国際社会の焦眉の課題であるガザ地区の停戦実現で何の役目も役割も果たせていない国連安保理は、主権国家の正々堂々たる権利行使問題を俎上に載せ、つべこべ言う名分も権限もない。

朝鮮民主主義人民共和国にとって軍事偵察衛星の打ち上げは、自衛的防衛力強化のための必須不可欠の事業である前に、自主的権利を守れるかどうかという運命的問題であり、国際社会にとっては、国連憲章に明示されている主権平等と内政不干渉の精神が守られるかどうかという根本的問題となる。

国連機構の信用と名声に拭えない汚点を残した安保理の不公正な行為は、必ず自己崩壊の悲劇的結果を招くことになるであろう。

われわれは、不可侵の主権行使領域を侵犯しようとする、敵対勢力のあらゆる工作を絶対に容認せず、誰が何と言おうとも必ず行わなければならない宇宙偵察能力保有の道から絶対に退かないであろう。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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