コリアニュース №999(2024.6.15)
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金先敬国際機構担当外務次官が談話発表

朝鮮民主主義人民共和国外務省の金先敬国際機構担当次官は14日、次のような談話を発表した。

(以下全文) 12日、米国は、大韓民国が国連安保理の6月議長職に就いたことにつけ込んで、極悪非道な反朝鮮「人権」謀略騒動を繰り広げた。

実際に、米国に全ての主権をそっくり委任した植民地の手先で、国際平和と安全保障のための初歩的な能力も、いささかの意志もない大韓民国が国連安保理に入ったこと自体、国連の名を傷つける赤恥だと言わざるを得ない。

私は、米国とその追従勢力の不法で無法な反朝鮮「人権」騒動を、対朝鮮敵視政策の最も集中的な表れ、尊厳あるわが国家のイメージ・ダウンを試みた重大な政治的挑発行為と断言し、峻烈に糾弾・排撃する。

最近になって、米国とその追従勢力が、折に触れ国連を舞台に何らかの「人権問題」を謀議しているのは、軍事力ではわれわれをどうすることもできないので、卑劣な「人権」謀略騒動に執着してでも、わが国家のイメージ・ダウンを何としてでも図ろうとする所に、その陰険な目的がある。

われわれは、一つの公式のように固まった米国のこのような悪習にあまりにも慣れている。

もし、国連安保理で、ある国の人権問題を取り扱わなければならないのなら、さまざまな社会的悪弊によって腐敗し切った米国と、大韓民国の劣悪な人権蹂躙実態を取り扱うのが当然である。

国内では、人種差別、銃器犯罪、児童虐待、強制労働のような、制度的で広範囲な人権蹂躙行為を黙認・助長し、国外では、他国に反人倫的な人権基準を強要し、不安定と混乱を巻き起こす米国こそ、人権被告席に座るべき犯罪国家である。

そのうえ、親米・事大とファッショ独裁、反人民的悪政によって「国民の生活と生命は眼中にもない政権」、「これ以上、生きられない」という各階層の抗議の波が街を埋め尽くしている人権蹂躙の溜まり場である大韓民国は、人権問題を口にする初歩的な資格さえない。

米国と大韓民国は、自国の汚らわしい人権問題から取り除くのが最優先事項である。

今、正義の国際社会は、国連安保理がその権能にもふさわしくなく個別の国の「人権問題」を取り扱い、特定国家の政治目的実現の道具として奉仕していることに強い懸念と反対の声を高めている。

米国が、「人権問題」をわれわれの国防力強化措置と無理に結びつけ、国際平和と安全問題であると強弁しているが、これはかえって、わが人民の諸般の人権を侵奪しようとする醜悪な本性をさらけ出すだけである。

今日、「人権擁護」の美名の下で強行される米国と西側の内政干渉と覇権主義的野望は、世界の平和と安全に対する最大の脅威となっている。

反米か、親米かによって「人権蹂躙国」と「人権模範国」を分ける不法で無法な米国式人権基準によって、人類の総意が集大成された世界人権宣言の精神は、日を追って色あせている。

国連をはじめとする国際機構が、特定国家の強権と専横が横行する覇権の窓口に変遷している不正常な慣行がこれ以上続くなら、国際機構の権威と地位は失墜し、その存在意義まで喪失することになるであろう。

米国と西側が追求する人権の政治化、選択性、ダブルス・タンダードは今日、世界の至る所で不信と葛藤、対決と分裂を生む犯罪的温床である。

国権がなければ、最も初歩的な人権である人民の生命権さえ守れないということは、今日の悲劇的な中東での事態が改めて銘記させる哲理である。

米国の不法で非道な敵対的、実存的脅威から数千万の朝鮮人民の自主的権利と利益を徹底的に守り抜くのは、朝鮮民主主義人民共和国の人権保障事業における最優先事項である。

朝鮮民主主義人民共和国は、敵対勢力の卑劣な「人権」謀略騒動をいささかも許さず、国家の自主権と安全利益、社会主義制度をしっかり守っていくであろう。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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