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南昇祐・朝鮮総聯 中央常任委員会副議長の談話

  

4月14日 に九州・熊本地方で大規模な地 震が起った直後から、インター ネット上で反朝鮮人ヘイト・ス ピーチが大々的に広がるという 重大な事実が明らかになったこ とと関連し、16日、 朝鮮総聯中央常任委員会の南昇 祐副議長が談話を発表した。

(以下、全文) 日本 の新聞報道によると、4月14日 に九州・熊本地方で大規模な地 震が起った直後から、日本の右 翼反動勢力がインターネット上 で「朝鮮人が井戸に毒を投げ込 んだ」などの危険千万な反朝鮮 人ヘイト・スピーチが大々的に 行われているという重大な事実 が明らかになった。

これ は朝鮮半島をめぐる情勢が極度 に緊張する中で、日本の反動勢 力が、1923年9月 の関東大震災時の朝鮮人大虐殺 を彷彿させる反朝鮮人感情と世 論を意図的に作り出そうとす る、許すことのできない悪意に 満ちた謀略策動である。

今、 行われている反朝鮮人ヘイト・ スピーチ策動の深刻さは、熊本 地方で大規模な地震が起きた4月14日 午後9時26分 のわずか9分 後に「熊本の朝鮮人が井戸に毒 を投げ入れた」とのねつ造妄言 が初めてインターネット上に投 稿されるや否や、瞬時に「熊本 の朝鮮人の暴動に気を付けろ」 などとする流言飛語が溢れ出た ことである。

これは、93年 前の関東大震災時に「朝鮮人が 井戸に毒を投げ入れた」、「朝 鮮人が暴動を起こした」などの 人為的世論操作が発端となり、 在日朝鮮人に対する大虐殺蛮行 が行われた時を彷彿させる身震 いする恐ろしい事態である。

この ような深刻な事態が起こったの は、日本当局が過去十数年間、 執拗かつ日常的に続けてきた反 共和国、反総聯、反朝鮮人政策 と無関係ではない。

特に安倍政 権が日本の人々の中に、朝鮮民 主主義人民共和国に対する敵対 感情と嫌悪感を意図的に助長 し、在日朝鮮人を差別・排斥し てきた結果だといえる。

在日 朝鮮人はもちろん日本の人々を 関東大震災時のような惨事に追 い込むことは、決して許される ことのない重大犯罪である。

日本 で起きた悲惨な大震災に対し共 和国は、崇高な人道主義にもと づき1995年1月17日 の阪神淡路大震災、2004年10月23日 の新潟中越地震、2011年3月11日 の東日本大震災で甚大な被害を 被った在日同胞らと共に日本の 被災者にも日本赤十字社を通じ て慰問金を送った。

朝鮮 総聯と在日同胞は、今回の熊本 地方の地震被害に対し心を痛 め、被災者の方々への慰問の気 持ちで一杯になっている。

日本 当局は、熊本地震との関連でイ ンターネット上に広がる卑劣な 朝鮮人排斥騒動の深刻さと、こ のような事態が起こった責任を しっかりと認識し、再発防止策 と法的措置を直ちに講じるべき である。

われ われはこの機会に、日本当局が 反共和国策動と在日朝鮮人に対 する差別・排斥政策を直ちに撤 回し、罪深い歴史をこれ以上繰 り返さないことを強く求める。

2016年4月18日

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