民族の心を育む生徒 |
在日3世と4世、5世であるこんにちの朝鮮学校の生徒たちは、日本の地においても、朝鮮人としての誇りを持って、すくすくと育っている。
日本へ行き来する南朝鮮同胞や海外同胞、日本をはじめとする世界の人々がチマ・チヨゴリを着て颯爽と学校に通い、母国語を流暢に話す朝鮮学校の生徒に、驚きを禁じえず、朝鮮総聯が実施している民族教育の正しさとその成果にたいして、賛辞を惜しまない。
朝鮮学校の生徒たちは、学校でカリキュラムにしたがって授業をうけるだけでなく、祖国を訪問して、その現実を直接見聞きし、民族の心を育んでいる。 |
課外活動と国際親善 |
朝鮮学校の生徒たちは、さまざまな研究サークルと、芸術、体育サークルなどを通じ、素質と能力を育んでいる。
その成果は、日本の各地域、または全国規模でおこなわれる学校問のサークル交流や、各種の文芸コンクール、体育競技大会などでいかんなく発揮されている。
朝鮮学校の生徒たちが共和国の代表に選ばれ、日本のインターハイや全国高校選手権大会サッカー、ラグビー、ボクシング競技での活躍、南朝鮮の人々に大きな感動を与えた在日朝鮮学生芸団のソウル,チョンジュ公演などでもみられるように、朝鮮学校の芸術、体育サークルの国際的な活躍は、目を見張るものがある。
かれらは朝鮮総聯の民族教育を日本や世界各国に知らしめ、友好親善を深める「使節」としての役割を立派に果たしている。
学生たちは朝鮮青年同盟(高級学校、朝鮮大学校)、少年団(初級学校4学年から中級学校まで)の活動にも参加している。
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卒業後の進路 |
朝鮮中級学校卒業生の高級学校への進学率は、最近年間99.8パーセントの水準に達している。
また朝鮮高級学校卒業生の各種高等教育機関(朝鮮大学校、日本の大学など)への進学率は、69パーセント(2004学年度)である。
高級学校の卒業生が、もっとも多く進学する高等教育機関は朝鮮大学校である。
朝鮮大学校に志望学部がない場合には、日本の国立、公立、私立の各大学や専門学校へ進学する。
そのほかの卒業生は、朝鮮総聯をはじめとする各組織、事業体、同胞企業、日本企業などに就職する。
朝鮮大学校の卒業生は、総聯をはじめとする同胞団体や機関、教育機関、出版報道機関、民族金融機関、貿易商社、旅行社、または同胞企業や日本企業、外資系企業に就職する。
一部には、朝鮮大学校の研究院、または日本の研究機関や世界各国の大学、研究機関で研究を続けている卒業生や芸術、スポーツ分野で活躍している卒業生もいる。
かれらのなかには、日本と世界の学会、企業体などで注目をあびる研究成果をあげ、名をあげた卒業生も少なくない。
卒業生たちは、日本社会で民族性をまもりながら、愛国活動の各分野でりっぱに活動している。
朝鮮学校では、卒業生の進学と就職にたいする指導、斡旋事業を、責任をもって遂行している。 |